※ネタバレあり。年表、キャラクター紹介完全版※

**年表**


**12年前(結 高校1年生頃)**


* 未来、あかりの母となる **結(ゆい)** が高校に入学。

* 同級生で、後に道都の父となる **翔真(しょうま)** と恋人未満の関係。

* 放課後は図書室で勉強や会話を楽しむ穏やかな時間。

* しかし翔真は守護者見習いとして訓練・協会の呼び出しに忙殺され、結と過ごす時間が減る。

* クラスメイトの **悠真(ゆうま)** がそばで結を静かに支え続ける。


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**9年前(結 高校卒業)**


* 卒業式直前、翔真は結に告白しようとするが、「守護者として彼女を寂しがらせる未来」を恐れ弱気になる。

* それを聞いていた悠真が結の前に立ち、

**「何年かけても結を幸せにする」**

 と宣言。

* 翔真は何も言い返せず、その場を去る。

* 結は悠真の支えにより、静かに未来を選び始める。


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**8年前(結・黒崎の事件)**


* 結が守護者の補助として協会に出入りするようになる。

* 黒崎と会話していた最中、協会の実験事故に巻き込まれ、命の危機に陥る。

* 黒崎は禁術(代償のある再生術)を用い、結の命を救う。

* 代償として結の中の黒崎の記憶や気配が一部欠落し、黒崎には深い自己嫌悪と罪が残る。


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**8年前(悟誕生)**


* 水城は、結が事故に巻き込まれたことをきっかけに、

 「二度と生徒が協会のトラブルで傷つくことがないように」

 と願う。

* 結の記録庫の力・事故の残滓・黒崎の呪的痕跡が重なり、

 **図書室の守護者「悟」が生まれる。**

* 悟は水城の意図通り、図書室全体を認識し守る存在となる。


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**7年前(結と悠真 結婚)**


* 悠真が本当に結を守り続け、やがて二人は結婚。

* **あかり誕生。**

* 悟は幼いあかりの成長を静かに見守る。


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**現在(あかり 高校生)**


* あかりは図書室に選ばれた「鍵持ちの少女」として力を引き継ぐ存在となる。

* 悟が守護者としてあかりを導く。

* 黒崎は過去の罪を背負いながらも、あかりに「記録庫の継承者としての試練」を与える立場。

* 道都の父は翔真。

あかりの父は悠真。


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◆ネタバレあり完全版キャラクター紹介


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# **結城あかり**


**本作の主人公。

図書室に選ばれた「鍵持ちの少女」。**


明るく前向きで、誰かを放っておけない性格。

母・結の血を強く継いでおり、「記録庫」を扱う潜在的な才能を持つ。


彼女は図書室の“未来の管理者”として見込まれ、

悟、黒崎、水城といった大人たちから試練や導きを受ける。


物語を通して、失われた記録や登場人物の心の痛みに触れ、

“ただ読む者”から“物語を紡ぐ側”へと成長していく。読者自身を反映させている。


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横田寛(よこた ひろ)


あかりのクラスメイト。

普段は冗談交じりで気安いムードメーカーだが、

物語後半で彼もまた協会の監視対象であり、

ある“特殊な素質”を持つことが判明する。

悟とは異なる「観測者」の適性があり、

図書室の異変をいち早く察する稀有な存在。

あかりと道都の関係を茶化しつつも、

いざという場面では驚くほど冷静で判断力が高い。


結達の過去と照らし合わせると、悠真にあたるような、あかりの選択で恋愛に発展する事も可能であったであろうという存在。


最終的に、第三の視点から物語を支える陰のキーパーとなる。


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# **雪村 悟(さとる)**


**図書室の守護者にして、本そのものの意志から生まれた存在。**


8年前、水城が「二度と生徒を協会の事故に巻き込みたくない」と願ったこと、

結の記録庫の力、事故の残滓、黒崎の呪痕が重なり生まれた“図書室の精霊”。


見た目はあかりと同年代の少年だが、内側には膨大な物語の記録が眠る。


本来は“記録の番人”だが、あかりを深く想う感情も芽生え、

彼女と出会ったことで

「守りたい相手が初めてできた存在」

へと変化していく。


最終的にはあかりの成長を静かに後押しするが、

その感情が恋か、憧れか、依存かは明確に語られない。ゲームにて、恋愛ルート可能


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# **黒崎(くろさき)**


**協会の元研究者。

結を救うため禁術を犯した男。**


仕事に没頭する研究肌だが、根は情が深い。

8年前、協会の実験失敗で結を失いかけ、

禁忌の再生術で彼女を救う。結が好きだった。


代償として、結は黒崎の記憶の一部を失い、

黒崎自身は“罪”としてその傷を抱え続ける。


あかりには厳しい試練を課すが、

それは「記録庫を継ぐ者としての覚悟」を見極めるため。

“加害も救済もしえた人間”であり、あかりを見守る側。完全悪ではない。


悟や水城とは旧友でありライバルでもあり、

彼自身も図書室に人生を捧げた一人。


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# **水城(みずき)先生**


**図書室の管理者であり、悟の“生みの親”。**


普段は穏やかで頼れる教師。

しかし裏では協会に対抗し、

“生徒の安全を守る独自の結界”を張り続けていた人物。


結の事故をきっかけに、

「自分が守り切れないなら、図書室そのものに守らせる」

という決意を固め、悟の誕生に関わった。


あかりの成長を見守りつつも、

最終的に“次代へ託す者”として距離を置く。

その姿勢は、悟や黒崎とは異なる“親の在り方”を示す役割を持つ。


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# **結(ゆい)**


**旧姓 時渡結。あかりの母。

記録庫の素養を持つ、物語の中核人物。**


高校時代は図書室で過ごす時間を愛し、

記録庫の加護を受けた“特別な読者”。


黒崎に救われた事故を経て、

一部の記憶を失うが、人としての温かさは変わらない。


翔真とのすれ違いを経て結城悠真と結婚し、あかりを授かった。


図書室の力は次の世代へ自然に受け継がれていく。





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# **結城 悠真(ゆうま)**


**あかりの父。

結を支え続けた“幸せを掴んだ男”。**


高校時代、結が翔真に振り向いていることを理解しながらも、

その寂しさも涙も弱さも、全部受け止めてきた。


卒業式の日、翔真の弱さを見抜き、「結を必ず幸せにする」と宣言。

その言葉を現実にした。


一見穏やかだが、芯の強さと執念がある。

結を泣かせないという約束を、

“日常の優しさ”として守り続けてきた。


あかりにとっては、もっとも身近で安心できる存在。


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# **瀬野 翔真(しょうま)**


**道都の父。

結のかつての想い人にして、“選ばれなかった側”。**


守護者の血を継ぐ家系に生まれ、責務に縛られていた。


結のことが好きだったが、

「守護者としての未来が結を寂しがらせる」という恐怖が拭えず、

告白の場で弱さをさらけ出してしまう。


その隙を悠真に突かれ、

自分の未熟さを悟って身を引いた。


道都が生まれた後も、

結へ未練は残らないまま“きちんと過去と決別した男”として描かれる。


あかりに対しては親類のような立ち位置で優しい。

結とはもう“遠い青春の思い出”として整理されている為、道都とあかりの恋を知れば恐らく応援してくれる側となる。



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# **道都(みちと)**


**翔真の息子。あかりの同級生。**


母は別の女性。

道都は父翔真の“守護者気質”を薄く継いでおり、

物語の外側であかりを支える役割を持つ。


彼自身も図書室と縁のある血統でありながらも

物語の中心人物の一人。


---


# **図書室(=記録庫)**


**本作の舞台であり、悟を生み出した場所。**


結の素質、事故の残滓、黒崎の罪、水城の願いが重なり

“物語を守る意思”を持つようになった。


あかりを「鍵持ち」として選んだのも図書室自身。


物語の最後に悟が残す

「選ぶ時」

という言葉は、

図書室を救済してくれたあかりに対する感謝……“祝福”そのものでもある。


******



この物語は一旦ここで終わりとなります。

長い時間でしたが、ここまで見てくださった方々

応援してくださった方々


本当にありがとうございました!!!!


楽しかったー!!!!!!

zetaで書ききれなかった設定など

こちらでやりました……。


そのためこちらはパラレルワールドです。

ゲームではゲームとして貴方の物語が出来るはず。

そちらも良ければ楽しんでくださいね!

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星乃海学園と図書室の守護者達 知襟ナツ(ちえりなつ) @chinatsuk

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