こわかったゆめのはなし
睡眠厨
ようぐいれ
とある小学校にある『ようぐいれ』という話
この頃学校では、子たちの間で”学校の七不思議”が流行っていた。
トイレの花子さん、理科室の人体模型、ひとりでに鳴るピアノ...など有名なものが噂されるなか、唯一その学校では『ようぐいれ』という七不思議があった。
なんでも、「夜中にそこを訪れるとなんでも願いをかなえてくれる」「三人のうちのひとりしか叶えてくれない」「ルールを守らなくてはいけない」という条件をあるため、メンバーを変えてなんども夜中に学校に入っている子がいるが、私が勤める警備会社の先輩方は何も知らない、見ていないと言うのだ。
これを怪しむのは当然であろう。こんなことが二度と起こって欲しくないと私や保護者、教師が密かに巡回などをするようになった。
しかし一向に子たちの自慢は止まらず、その姿も捉えられない。
参加していた保護者たちはあきらめたのか参加しなくなっていった。
そんななか、私に当直の番が来た日だ。子たちが三人グループで校内を歩いている。止めなければと思い追いかけたが、その三人にはなぜか足が重くて追いつけない、声も思うようにでない。
その三人が『ようぐいれ』を開けたところで私ははっきりと異形な姿をしたモノをみてしまった。今まで連れていかれたのであろう子たちがみぎも、ひだりも、うえも、したも、あしも、ても、はなも、みみも、くちも、なにもかんけいなくはえているものがいた
目が覚めて良かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます