こわかったゆめのはなし

睡眠厨

ようぐいれ

とある小学校にある『ようぐいれ』という話


この頃学校では、子たちの間で”学校の七不思議”が流行っていた。

トイレの花子さん、理科室の人体模型、ひとりでに鳴るピアノ...など有名なものが噂されるなか、唯一その学校では『ようぐいれ』という七不思議があった。


なんでも、「夜中にそこを訪れるとなんでも願いをかなえてくれる」「三人のうちのひとりしか叶えてくれない」「ルールを守らなくてはいけない」という条件をあるため、メンバーを変えてなんども夜中に学校に入っている子がいるが、私が勤める警備会社の先輩方は何も知らない、見ていないと言うのだ。


これを怪しむのは当然であろう。こんなことが二度と起こって欲しくないと私や保護者、教師が密かに巡回などをするようになった。

しかし一向に子たちの自慢は止まらず、その姿も捉えられない。

参加していた保護者たちはあきらめたのか参加しなくなっていった。


そんななか、私に当直の番が来た日だ。子たちが三人グループで校内を歩いている。止めなければと思い追いかけたが、その三人にはなぜか足が重くて追いつけない、声も思うようにでない。


その三人が『ようぐいれ』を開けたところで私ははっきりと異形な姿をしたモノをみてしまった。今まで連れていかれたのであろう子たちがみぎも、ひだりも、うえも、したも、あしも、ても、はなも、みみも、くちも、なにもかんけいなくはえているものがいた



目が覚めて良かった。









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