第15話まで読んでの感想です。
女神にまで自分のほうが偉いと言い放つ元大統領・カード。最初はあまりの態度に呆れましたが、読み進めるうちに「今度は何を言い出すんだろう」と楽しみになっていました。
風呂に入りたい、ステーキを食べたい、次はハンバーガー。その欲望に向かう行動力がすさまじく、政敵との決着まで豪快なプロレスでつけてしまいます。大仰な必殺技と、戦う理由の身近さの組み合わせに笑いました。
特に好きなのは、周囲が英雄として感謝している場面でも、本人の関心はしっかり自分の楽しみに向いているところ。それでも、かつての家族を思わせる母娘への態度には、少し違う表情がのぞきます。
強烈な主人公にツッコミを入れながら、気軽に笑って読みたい方におすすめです。
主人公カードのキャラクターがとにかく分かりやすく、一貫していて楽しく読めました。
特に「セルフファースト」という能力が、単なる強力スキルではなく、主人公自身の性格そのものになっているのが面白いです。
砂竜を倒すのではなく、自分に都合のいい状況へ変えてしまったり、異世界の村でも「支持率」や「選挙」の感覚を持ち込んだりと、どこへ行ってもカードがカードのままなのが魅力だと思いました。
1話ごとが短くテンポも軽快なので、気楽に読み進められる作品です。今後、この自己中心的な能力が国家や神々まで巻き込んでどう暴れていくのか気になります。