俺には、大切な遊び友達がいた。毎日放課後になると一緒に遊んで、サッカーに興じるあの時間は、何の憂いもない、ただただ楽しいものだった。
けれど、その幸せは、俺のどうにもできない事情によって、唐突に終わりを告げた。
離れ離れになった二人。気づけば、六年の月日が流れていた。
わたしには、大切な遊び友達がいた。毎日放課後になると、わたしを誘って遊んでくれた。何をして遊んでも、彼といるだけで、それは何の憂いもない、ただただ楽しい時間だった。
けれど、その幸せは——おそらく、わたしの体の弱さが原因で——毎日彼と会うことができなくなってしまった。
こんな病弱なわたしを嫌がらずにいてくれたこと、彼のあの太陽のような笑顔が、病気と闘う勇気をくれたこと——わたしは心から感謝している。
それなのに、あの日を境に、私たちは一度も会えなくなってしまった。もしかしたら、こんなわたしのせいなのだろうか……
そして、六年の時を経て——
うららかな春の日、天使が俺(わたし)の元に舞い降りた。
ずっと心の奥を占めていた、あの天使が。
これこそ、「キューピッドの導き」 というものなのだろう。
たとえ、「もう一度友達からやり直そう」としても、
私たちの想いは、あの頃からずっと、変わっていないのだから。
だって、これは——私たちだけの物語だから。