第8話
アゲイン・・・再び
さっぱりして寛いでいた。
辺境伯領の者は住んでいる場所が辺境になる為、国境警備だけでなく魔の森のモンスターとも戦う必要があり幼き頃より鍛えている。
実践にて叩き込まれるのだ。何より、自分を守る為でもある。ただ鍛えるのとは訳が違うのだ。
こうして、魔法、スキル云々の前から実践を経験して強くなっていき、スキルが発現したらまた、そこでスキルも共に鍛えて行く。その中で、貴族なら貴族として必要な座学、マナー、ダンス、諸々が入ってくる。
基礎的な物と自分が興味がある物、遊びを通しながらもそれは続く。こうして他領より強固な辺境伯の戦士が出来上がって行くのだ。
ワタクシも例外ではなく、幼き頃より精神と共に叩き込まれた。10歳になる頃にはその辺の新兵よりは数段強い。力は無くとも戦う術を身につけるのだ。
そこに、スキルや魔法が加わっていき強さは加速して行く・・・
守られるだけの姫では無い
刺客よ、来るが良い。 返り討ちだ。
そうだ、ステイタスを確認してみよ。久しぶりだな、確認するのも
ユウリ・ファルーシ(転生者)
16歳、女
HP 2750
MP 18780
スキル アイテムボックス
ルーム
想像創造
new☆again アゲイン
え・・・アゲインて、何⁉︎
アゲインとは、、何ぞや?
スキルアゲイン
以前経験した事を任意で再現する事が出来る。転生前と似た、深い衝撃を受けた事象を再び体験した事により、転生前を思い出した。それにより転生前に遡り、触れたことのある物、食べ物、その他記憶にある物も、再現する事が出来る。想像創造のスキルとの組み合わせにより、更に性能が良くなった。本人の想像力に左右される。
何か、私の切ない体験が、思い出すトリガーに・・・・・泣けてくる
しかも、アゲインて。めちゃくちゃ抉られた。何なら塩も塗り込められた。すごくありがたいんだけど、哀しいよーーー。大泣きよー
ちょっと、混乱して有意義な使い方が、出来ない。
いんや!たかが、コレシキ・・・負けるもんかーワタクシは、辺境伯の娘!!!
喜んで良いのか、哀しんで良いのか・・・哀愁漂うワタクシを他所に王都から出て暫く経ち___第一刺客!!
くっそーーー!!腹いせに、倒した。あっけないなぁもう。
どこからの刺客かな?拷問とか、めんどくさっ
何か、想像出来るかな?・・・思い付かない。取り敢えず、気絶させたまま刺客用ルーム作って入れとこ。思い付いたら作って試してみよっと。
拘束して、ルームに放り投げる。あ、自殺予防のスキル作って、ヨシ、コレで奴らは死ねない。フッと悪い笑みを浮かべる。
その後も何回か刺客がやって来たがストレス解消に倒しといた。
手応えが無いよ。もうちょい強い刺客、居ないの?まったくもー
途中、アイテムボックスに入れて置いた美味しい食事を皆んなで食べ、馬車事結界を張ってカモフラージュのスキルで隠して皆んなで仲良く安眠。
夜が明けたらまた進み。こうして刺客を捕獲しながら進んで行った。途中お父様達に連絡を入れ経過をざっくりと説明。報告は大事だ。
「ユウリさまー!、ボアですけど、どうしますか?」
「うーん、近くに村あったね、討伐!!」
「御ー意!」
こうして進む事5日。
「皆んな~、もう直ぐ辺境伯の館だから、少し、モードを変えるよー」
「「「「御意」」」」
「ユウリ様、お館では、少し、お嬢様モード入れますか?」
「うん、少しお嬢様に戻って、その後、解除するね。」
「かしこまりました」
「よし、皆んな着替えて準備ねっ」
着替えて行きながら、頭も心も切り替える。そうこうしていたら、到着した。
「では、行くぞっ」
「「「「「・・・・・ハッ」」」」」
「間違えた、ごめん」
「「「「「・・・」」」」」
「では、参りますわよっ」
「「「「「ハッ」」」」」
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