第6話 魔女
「――――魔女だと言っても?」
魔女―――。
魔女は遠い昔に絶滅したと聞いている―。
私達が暮らしているこの世界には様々な『種族』が昔から存在している。
この国には『狼族』と『精霊族』が多く存在している。
町中を歩いてもたまに大きな耳と尻尾を出しながら歩いているところを見かけたこともある。
他の国にも『吸血鬼族』や、『エルフ族』などが存在しているらしいがこの国では見かけたことがない。
しかし、『魔女』は過去に絶滅したと呼ばれている。いや、絶滅させられたのだ―――。
『魔女』が持つ大きな魔力は幸福をもたらす使い方もあるが、大きな不幸を呼ぶ使い方も存在する。
その力を使いたいと思った人々が『魔女』たちを襲いかかり、力を手に入れようとしたのだが、思うようにいかず、『魔女』たちはみんな絶滅してしまったと聞いた。
そんな『魔女』がまだ存在しているなんて...
「すごい...!まだ存在しているなんて。絶滅していたと聞いていたから。だからあんなきれいな魔法が使えたんですね!」
魔女が存在していたなんて、嘘みたい。
魔女は恐ろしいものだとみんな言っていたけれど、怖いところなんてなにもないじゃない...
「.........ふふっ、やっぱりあなたっておかしな子ですね。『魔女』の話二興味は?」
「...あります!私神話話大好きなんです...お話聞かせてください。!」
「ええ。もちろんよ。それじゃあ...」
そう言って『魔女』は何もなかった右手に古ぶるしい分厚い本を出した。
白い光がページをぱらぱらとめくっていく。
見たことのない筆記の文字が本の上できらきらと舞っている。
「魔女の始まり。そして世界の始まりの『起源五神書』を。」
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