女性艦長という本格的な第二次世界大戦期を扱う作品では異色といえる。しかし重巡洋艦「妙高」の登場人物の魅力的な描かれ方やリアリティがないと言えなくもない女性艦長というテーマでありながら中身はしっかりと描写されており、訓練シーンなどのリアルさはそれが異色であることを感じさせない。非常に濃醇な文章で戦間期を戦い抜く帝国海軍の船乗りたちの物語で、どう完結するのか非常に気になる作品でした