第5話 耳から入った蟻は言葉となって
耳から入った蟻は言葉となって、ほくを侵食していく触覚のハイタッチはありかのあかりの向こうに、真っ暗くらくら闇の世界へ伝言していく。兵隊蟻は監視して働き蟻はべちゃくちゃべちゃくちゃおしゃべりおしゃべりおしゃべりで女王蟻に伝えて、そして言葉(メッセージ)の卵をどんどん生み出し、働き蟻はせっせと言葉(メッセージ)を運び出し、兵隊蟻は女王蟻の言葉(メッセージ)を受け取り、怠け者の羽根蟻を噛み殺す。北朝鮮のマスゲームのように言葉が伝達されているのだが、ぼくには見えないしそれはネットではいつも噂していて、それはやつらは産業スパイとなって攻めて来るのだから、それはぼくらが寝ている間にぐうたら怠け者の耳からメッセージを伝えているのだ。それは働きものたちの合言葉で、働かざるもの食うべからず、革命を起こせ、と日本終わったな、と蟻たちがいう。
ぼくは悪夢の暗闇の中にいた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます