第一章『リハビリテーションは深夜のサイゼリア』
第一章『リハビリテーションは深夜のサイゼリア』
午後九時。俺は二年前に亡くなった最愛の
婆ちゃんも俺を可愛がってくれていて、八十歳を超えてもとても元気で、都営の交通が無料になる、シルバーパスを使い、無料でバスに乗り、毎朝、隣駅まで出かけ、決まった喫茶店でモーニングを食べるのが日課だった。
日中は外に出ないひきこもりの俺だが、たまに婆ちゃんに着いていき、ビビりながらも勇気を出して朝に出かけ、婆ちゃんと一緒にモーニングを食べに行くことがあった。
婆ちゃんはとても元気で、八十歳を超えていたが、ひきこもりの俺よりすいすいと歩き、ひきこもりで普段身体を使わない俺より足が早く、着いていくのがやっとだった。
小学校の時はよく婆ちゃんの家に遊びに行った。
婆ちゃんは
たまに会う、たまにすき焼きやお寿司などにつれていってくれる、爺ちゃんと呼ぶ人は別に本妻との家庭が有って、良い職業の上の立場に着いていて、お金持ちの様だった。
婆ちゃんは、若い頃は和服を着て、お酌をするような職業だったらしい。
婆ちゃんが住むボロの平屋は、いつ建てられたか分からないくらい古く、キッチンの天上は穴が空き、トタンで塞がれていたが、それが透明なプラスチック製なので、キッチンの天上からは空が透けて見えていた。
婆ちゃんの住む平屋は土地は購入したもので無く、お金は爺ちゃんが出しているらしいが、ボロで、土地も借りている土地で、そんなボロ屋で、一人で住み、たまに爺ちゃんが来る時はとても嬉しそうだった。それだけ普段は一人で暮らし、寂しかったのかも知れない。
俺が幼い頃は、
そんな婆ちゃんがある日、歩道で、段差につまずいて転び、左足を骨折して入院して寝たきりになった。
毎朝、てくてくと元気に歩き回っていた婆ちゃんが、突然寝たきりの生活になると、あれだけ元気だったのが、一気に
俺は母親と一緒に、何とか勇気を出して日中に頑張って母と一緒に外に出て、何度もお見舞いに行ったが、婆ちゃんの
俺が婆ちゃんの手を取り、「婆ちゃん、俺だよ」と
それから婆ちゃんは、食も細くなっていき、骨と皮だけになってしまった。日に日に、目に見えて衰弱していき、俺は婆ちゃんを直視できなかった。
母親に誘われても、乗り気になれず、お見舞いを断ったりした。
そうしていたら、ある日、突然婆ちゃんが亡くなったと聞かされた。
弱っていってるのは分かっていたが、
婆ちゃんが亡くなったと聞いた時、俺の胸にポッカリと穴が空いたようで、何の感情も湧かなかった。
しかし、その日の夜になって、初めて人の死、というものを実感を伴って感じ、俺は眠る前、声を殺して泣いた。
葬式は開かれず、婆ちゃんは無縁仏に入れられた。
俺はそれにとても怒り狂ったが、どこにその怒りをぶつけたらいいか分からなかった。
身寄りのない婆ちゃん、あんなに優しかった婆ちゃんの最後が無縁仏なんて。
その無縁仏は俺の住むアパートからそれほど離れていないので、深夜、たまに手を合わせに行く。
その婆ちゃんに買ってもらった一張羅のグレーのタートルネック、黒のダウンのロングコートを羽織り、、紫のスカーフを首に巻いて、キンモクセイのコロンを振り、できる限りのオシャレをして、メンタルヘルスの掲示板で奇跡的に運命的な出会いをした、俺の初恋の相手、
賑やかな時間帯、手と足が震えている、心臓が強く脈打っている、しかしそれは、緊張のせいだけでなく、また暦さんに会える嬉しさもあったと思う。
ドアを空けた時に鳴る鐘のカランカランという音で、前に会った時と同じ席に座っている、先に来ていた暦さんはこちらを見て俺に気づき、読んでいた文庫本を閉じ、薄桃色の革の鞄にしまい、こちらへ手を降る。
ぶんぶんと大袈裟に大腕を振る暦さんに、こちらが恥ずかしくなってしまうが、暦さんは気にしない、俺が小さく肘を曲げて、手を上げるまで、暦さんはこちらに手を振り続けた。
暦さんは不登校だが、決して暗い性格ではない、いや、むしろ元気で明るい、元気過ぎるくらいだ。俺は暦さんのそういう所も好きだった。
一緒に居ると、俺の方も元気を貰える。
こんな明るくて社交的な暦さんが何故、一年も不登校なのだろう?
気になっているが簡単に聞けないでいた。
俺は急いで暦さんの居る席の、暦さんのテーブルの向かいの椅子に座る。
コートを脱ぎ、紫のスカーフと共に椅子の背にかける、暦さんは白のセータ―姿で、俺はグレーのタートルネックだ、俺達は目が合い、暦さんは、にこっと笑って。
「久しぶり」
と、言った。
素敵な笑顔だった。
それはとってもキュートで、どこか遠くの出来事の様で、少しして、これが現実の出来事であると再確認すると、胸の奥が熱くなった。
暦さんは俺より背が少し高く、華奢で、胸は無いが、その分スマートで、顔はとても美人で、薄顔の日本人だった。鼻が少し低いが、それが逆にキュートだった。
俺は初恋の相手が美人な事が誇りだった。
俺も暦さんと同じく。
「久しぶり」
と言って、目を逸らすために店員さんが持ってきてくれた水の入ったコップを手に取り、一口飲んだ。
「凪くんは、今日は何か食べてきた?」
「い、いや、何も」
「じゃあ、色々食べよう!」
俺は暦さんの声が大きいのが気になって周りを見渡してしまうが、暦さんは元気一杯だ。
「ご、ごめん、俺、そんなお金が……」
貧乏はこんな時格好も付けられない。悲惨だ。
すると暦さんは右手の人差し指を自分の額の前に立て、
「だいじょーぶっ!」
と言った。そして暦さんは続ける。
「お母さんにね、最近友達が出来て、一緒にファミレス行ってくるって言ったら、お母さん、友達が出来たことに喜んだらしくって、友達の分も出して上げなさいって、五千円もくれたの!」
「そ、それは申し訳ないよ……」
「拒否する方が申し訳ないっ! 今日は食べたいだけ食べる日! さぁ、純君、何食べる?」
という事で、これ以上拒否するのも逆にアレなので、せっかくのご厚意に甘え、暦さんに無理やり渡されたメニューをペラペラめくる。
そして俺の目は釘付けになる。
「赤、白 グラスワイン(120ml) 91円(税込 100円)」
「赤、白 マグナム(1500ml) 1000円(税込み 1080円)
な、何じゃこの安さは。
俺はまだアルコールはビールしか飲んだことが無い。だが、この前の
ワインといえば、バスローブなんか
だが、大衆のファミレスではそれがこんな値段で飲めてしまうのか!
「なになにー?」
暦さんが俺の開くメニューを覗き込んできて俺は焦る。暦さんは、
「……ワイン?」
「い、いや……」
「純君ってお酒飲むの?」
「い、いや……ちょっと気になって見てただけ」
「そっか、何か食べたいものは見つかった?」
どうしてもワインを飲んでみたかったが、暦さんの手前、それは
エスカルゴ。
エスカルゴといえばあれだ、カタツムリだ。
でかい食用のカタツムリのはずだ、さすが、サイゼリア、庶民的な値段でありながら、珍しいイタリアンの料理まで提供するなんて。
俺は変わったものがあるとすぐ試したくなる。俺は暦さんに言う、
「俺はとりあえず……エスカルゴを食べてみようかな」
「え、えすかるごっ?」
「えっ、どうかした? 食べたこと無いから気になって」
暦さんは突然現れたムカデを見たようなあわあわした顔で。
「そ、それってカタツムリだよね?」
「うん……でも食用だよ、どんな味するのかなって……」
「私も昔から気になってたけど、食べる気にはなれなくて……純君って変わってるね……」
これはもしかして好感度が下がったのでは? いきなりカタツムリを食うヤベー奴と思われてしまったのでは?
俺は話題を変えるため、暦さんに施す。
「暦さんは何を食べるの?」
「私はねー、ミラノ風ドリアに今日は卵も載せちゃうよ! お金はあるからね! それに二人共、ドリンクバー頼もう!」
テーブルに有る呼び出しボタンを押し、店員さんを呼び、とりあえずエスカルゴと半熟卵のミラノ風ドリア、そしてドリンクバーを二人分注文をした。
二人でドリンクバーを取りに行く。
暦さんは嬉しそうで、こちらも嬉しくなる。これって端から見たら普通のカップルにしか見えないのでは?
だが、そういう発想も、だからどうしたと、冷めてしまい盛り上がれない。
俺は常にどこか覚めている、そういうところがある。
暦さんはコーラ、俺はコーヒーをグラスに注ぎ、ガムシロップを4つ手に取る、ミルクは入れない。
席に着いて、ガムシロップを4つも入れる俺を見て暦さんは、
「やっぱり純君って変わってるね」
と、言う。
も、もっと普通に振る舞わねば駄目だろうか?
しかし俺はどこまでも自分を普通だと思っていた。そこら辺に居る奴らの方がよっぽど、心の奥はどこか歪んでいる。俺は最低限の常識は持ち合わせてるつもりだし、モラルも持ち合わせているつもりだった。
だが、未成年でお酒を飲んだり、エスカルゴを注文したり、アイスコーヒーにガムシロップを4つも入れるという過剰さは、端から見たら、変わり者というレッテルを貼られてしまうらしい。
深夜にビールを買いに行ったり、少し逸脱した行為に出たりするが、自分の中では超えては行けないラインが有り、それを超えない限り、思い切った行為に出ることが、まま有る。
それでも、世の一部の本当に逸脱した人達、そして自分は普通だと無条件に信じ込んでる人達よりは、一般常識もモラルもわきまえているつもりだった。無条件に自分は善人だと思い込んでいる人の振りかざす正義のほうが、よっぽど危険だと思った。
世の中、普通に世間に出て揉まれ生きている人達の方が、よっぽど心に歪んだものを持っている気がした。
だからって、俺が善人で正しいと言っている訳では無いけれど。
そんな事を考えていたら、まずエスカルゴが運ばれて来た。
エスカルゴの身は一見、貝の様で、思ったより普通だったが、暦さんは、うっ、という顔をした。
しかし、たこ焼き器の様な半球の幾つもある熱せられた陶器の器に、半球ごとに刻んだにんにくとオリーブオイルに浸けられ、アヒージョになったエスカルゴは、見た目もオシャレで、不快な要素はない。
「味は美味しいって」
と言って、俺はフォークでエスカルゴを一つ取り、口に運ぶ。
熱い!
俺は思わずアイスコーヒーをがぶ飲みする。
暦さんは目を丸くして、
「どう?」
と、尋ねた。
俺は、
「美味しいけど、熱いれす……」
と答えると、暦さんは笑った。
暦さんの笑顔を見て、俺も自然に笑った。
「純君、エスカルゴだけじゃお腹一杯にならないでしょ、今日はいくらでも注文できるんだから、もっと頼みなよ」
と言って暦さんはメニューを両手で開き、こちらに向けて押し付けてくる。
ワイン……と言おうと思ったが、やっぱり暦さんの前でお酒を飲むのは辞めることにした。
そしてマルゲリータピザとエスカルゴに合わせて、小さいパンの様なフォカッチオを頼んだ。
メニューが届くまで暇を持て余して、暦さんはスマホをいじり始めた、そして、その中から画像を選び、俺に見せてきた。
「純君、見て見て、家のマリー、メスの三毛猫で、もう五歳なんだ」
「可愛いね」
写真に写っている三毛猫はディズニーのアニメの様にキュートだった。
次に暦さんはマリーを写した動画を見せてくれ、マリーは暦さんの家の中から庭にいるマリーを写しており、マリーは花に囲まれぴょんぴょんと飛び跳ねながら、モンキチョウを追っかけていて、本当にディズニーの世界から飛び出て来たかの様だった。
スマホにはマリーに似たステッカーも貼ってあって、よく見ると、暦さんが持っている淡桃色の鞄にも猫の姿のワッペンが貼り付けられていた、よっぽど猫が好きなのだろう。
猫は俺も大好きだ。昔、婆ちゃんの家に居たレオは俺の親友だった。
暦さんはスマホのマリーの画像を愛おしそうに見つめながら言う。
「マリーだけが私の味方なの、マリーが生きてるうちは絶対死ねないな」
そういう暦さんの顔には少し陰りが見えた気がした。マリー”だけ”。
”だけ”という言葉に何か不穏なものを感じた。
俺は思わず口に出してしまう。
「マリー……だけ……?」
暦さんは無言だった、俺は口に出してから、何か聞いてはいけない事を聞いてしまったことに気づいた。
どう取り繕うか焦ったその時、丁度店員が頼んだ料理を持ってきた。
「マルゲリータピザとフォカッチオになります」
俺は手を上げて、店員さんは俺の前に料理を並べてくれる。
俺は直前の質問を無かったかの様に、
「おいしそうだね」
というと、暦さんも、
「どんどん食べてね」
と不穏な空気は消え去った。
それから、暦さんの好きな話題へと話は移行して行った。
暦さんはストローをガジガジ噛みながら語る。
「……でね、やっぱディープステートを暴くのは日本なんだよ」
暦さんは目をキラつかせて語っている。
「なるほど……それで、ディープステートって?」
「凪君、そんな事も知らないの? そんなんじゃ近々起こる人間選別で生き残れないよ? ディープステートっていうのは、影の政府、国や世界を実質裏から支配する、裏の支配者だよ」
「そりゃ裏で暗躍してる人間たちはいるだろうけど、それより人間選別って何?」
「そこから説明するには……」
暦さんは考え込んでしまった、彼女のストローの吸い口はボロボロになっていた。
ストロー等を噛んでしまう行為はストレスから来ると聞いたことがある、彼女は何かストレスに晒されているのか? こんな美少女がトンデモ話に逃避するほどストレスに晒されていたりするのか?
俺は暦さんの怪しい話を遮って、もっと、彼女自身の事や、生活について聞いてみようと思った。
彼女も不登校なのだ、なのにその様な娘には見えない、でも、きっと何かあるはずだ。
僕らは運命的にたまたま知り合い、お互いが不登校の同い歳だった。
二人共、このままでは駄目だった。
だから、二人共、もっと先の事を、人生の事などをもっと考えるべきだった。
「ディープステートも人間選別も大変な問題だけどさ、俺達の不登校も同じくらい大事な問題だよね。ここままずるずる進んだらどうなるんだろう?」
暦さんはうつむき、そしてしばらくして顔を上げ、俺を睨みつけるように言った。
「凪くんはなんで学校行かないの?」
俺は質問を質問で返され、困った。
「人が怖いんだよ、何でって訳じゃなく」
「何か理由があった訳じゃなくて?」
暦さんは攻めるように言う。
「まあ、色々あったんだけど」
「言いたくない?」
「あまり語りたくないな」
「それならいいけど」
そう言って暦さんはまたうつむき、語る。
「私は中学の二年生になってからなぜかいじめられて……」
「なぜか?」
「私にも理由は分からないの、いや、いじめでは無いのかも知れない、でも私、不器用で、周りに馴染めなくって、それで、何かあると皆で私を笑って、なにか宇宙人みたいに変わった人間みたいに扱って。私は自分を普通の人間だと思ってるんだけど」
「暦さんは普通だと思うよ、普通の会話をしている限り」
「でも、いじめって理由なんて無い場合もあるんだよ、一度アイツはいじめていいやつだってなったら、理由なんて無くたって、そういう標的になるの」
「……それは先生やご両親に相談するべき事だよ」
「私の両親ね、帰れば毎日言い争い、ちゃんとご飯も用意してくれるし、私の事はちゃんとしてくれるんだけどね、お母さんとお父さんは常に喧嘩して、二人の間に愛なんてないんだよ。私の家は家庭なんて言えない……」
俺はなんと答えた物か困った。俺の家には父は居ない、父が誰だか分からない。俺はお婆ちゃんっ子だったが、2年前に亡くなった婆ちゃんも、母の前の旦那のお母さんで、俺とは血が繋がっていない、それでも本当に愛していた。だが、お婆ちゃんはとっくの昔に旦那を亡くしていて、
だが、婆ちゃんが亡くなって、お爺ちゃんはお墓など用意せず、婆ちゃんは無縁仏に入った。
近所なので、俺はたまに、深夜、その無縁仏に寄ると、手を合わせた。
とりあえず気持ちの問題だ。
俺の本当の父親は、板前をやりながらバンドでギターを弾き、一部では有名だなんて聞く、が、俺は別に連絡と取ってみようとも、会いに行こうとも思ったことがない。
現実の血なんて幻想だ。目には見えないが、気持ちこそが重要だ。
だが、やはり血、というものはあるのだろうか?
理由も無く考える事はある。だが考えたってしょうがない。
しかし、暦さんの言葉にはどう答えたら良いのか。
俺が何を言った所で、問題は起こっているのだ。
「教育委員会みたいのに頼って、相談してみるのもいいんじゃない?」
俺は無難で当たり障りのない答えしか返せない、だが、現実の問題を解決するのなんて、そんなものじゃないか?
暦さんは俺の目をまっすぐ見て答える。
「それはいいかもね、でも、私は呪われた星の下生まれてるんだよ、これは運命なんだよ」
「だからって何もしないより、相談してみたほうがよっぽど良い」
「そうだね……」
その言葉には、もう俺の言葉は届いていないような気がした。
俺は話題を変えるため、暦さんの好むような話題に方向転換した。
「それはそうとしてさ、さっきみたいに、ディープステートだの、人間選別だの言ってたけどさ、なんか話が大きすぎて、もっとここら辺の心霊スポットだの、そういう話は無いの? ここら辺で心霊スポットって聞かないよね」
すると、暦さんの瞳は、パッ! と明かりが灯った様に明るくなり、暦さんは早口でまくしたてる。
「そんな事無い! 丁度私、ネットで知り合いのオカルトマニアの人から、この神洗井にも心霊スポットがあるって噂を丁度聞いたの! 凪くんは知ってる? 線路を横切る短いトンネル?」
「うーん?」
「近くに踏切があるから余り使われないんだけどね、すごく
「へ、へぇ……」
「そうだ、凪くん、今日は遅いけど、次会う時、そのトンネルに寄ってみない?!」
俺は断る事はできず。
「分かった、いいよ」
と、思わず返してしまった。しかし、次、また暦さんと会う予定は出来たわけだ。
惑星はコンビニを巡る しいな らん @ran_shiina
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