ジハンキ
橋元 宏平
序章 地球環境保護計画
二〇四六年に制定された『地球環境保護計画』
通称『新エコロジー・プロジェクト』
地球に優しい活動を精力的に行ったことによって、地球は元の美しい青き姿を取り戻しつつあった。
科学者達の懸命な努力により、機械はめざましい進化を遂げた。
人間が直接手を下さなければならないこと以外は、全て機械が片付けてくれる。
二○六一年四月。
ついに、人間の失業率が七割を超えた。
だが、機械が全てを代行しているのだから、社会的には何の支障もない。
働かなくとも『生きる権利』が尊重され、生活保護が適用される。
いつしか人間は、好きな時に食べ、眠り、娯楽に興じ、飽きたら死ぬようになった。
一見無駄とも思える人生を、世界中が納得し、何の疑問も抱かない。
「楽園と言える時代がやってきた」
ある日、誰かがそう言った。
果たして、それはそうだろうか?
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