コメディと重さのバランス感覚がとても上手いと感じた。
ハイエナのように群がる女子生徒、パパと呼ばれる筋肉の塊、木刀で職員を尋問する風紀委員長。笑えるシーンが矢継ぎ早に展開しながら、母親の死・幼馴染の孤児化・代議士の息子による誘拐未遂といった暗い過去が自然にそこへ折り込まれている。
ギャグで読者を乗せておいて、気づいたら主人公の傷に触れている構成が巧みで、ハーレムコメディで終わらない、深みと奥行きを生み出している。
また、会話と地の文のテンポも心地よく、新之助の心中ツッコミが短く刻まれて場面のテンポを落とさないまま感情を伝えてくれる。
登場人物がひとりひとり立っているのも魅力のひとつ。会話の中で個性を見せる書き方ができているのが理由だろう。
「2週間以内に婚約者を3人選ばないと財産没収」という、理不尽極まりないスタートダッシュから一気に作品の世界に引き込まれました!
本作の最大の魅力は、なんといっても「濃すぎるキャラクター達の最高の掛け合い」です。
ハイテンションで可愛すぎる義妹のほいみちゃん、小動物系で守りたくなる真白ちゃん、圧倒的包容力のお姉様・静姉、そしてツンデレ気味で過保護な奈都姫。ヒロイン達の属性が完璧に網羅されているだけでなく、それぞれのヒロインが主人公の「シン」に向ける矢印の大きさと種類が異なり、読んでいてニヤニヤが止まりません!
さらに、ヒロインだけでなく脇を固める男友達も最高です。残念イケメンでド変態のリュウや、ゴリマッチョなのにギャップ萌えの塊であるフレディなど、彼らが登場するだけで教室のシーンがドタバタのコント空間に早変わりするテンポの良さは、作者様の筆力の賜物だと思います。シンのキレのあるツッコミも心地よく、ページをめくる手が止まりませんでした。
しかし、本作はただの明るいドタバタラブコメでは終わりません。
随所に散りばめられた「過去の凄惨な事件」という重いスパイスが、物語に深い奥行きを与えています。シンが恋愛を避ける理由、親父さんが暗躍する背景、そしてヒロイン達が抱える過去。コミカルな日常の裏に見え隠れするシリアスな伏線が、「この先どうなってしまうんだ!?」という読者の好奇心を強烈に煽ってきます。
笑って、癒されて、そして時折背筋がゾクッとする。エンタメとして求められる要素が全て詰まった、まさに「読む手が止まらない」一作です。この先の波乱万丈な展開も全力で応援しています!
瞑想を趣味にする高校生・風間新之助は、ある日突然「二週間以内に三人の婚約者を選ばなければ財産没収」という無茶な制度に巻き込まれてしまいます。
学園ではその噂が瞬く間に広まり、幼馴染や義妹、後輩、先輩たちまで巻き込んだ大騒動に発展していきます。
学園ラブコメらしい賑やかさと、主人公の重い過去がうまく組み合わさっていて、とても読み応えのある作品でした!
キャラクター同士の掛け合いも軽快で、読んでいて思わず笑ってしまう場面も多いです。
それぞれの幼馴染や仲間たちが魅力的で、誰が物語の中心になっても面白そうだと感じました。
コメディとシリアスのバランスが良く、最後まで楽しく読める作品だと思います!
少子化対策のため、金持ちの男は複数の女性と結婚するようになった社会。
主人公は高校生であるにも関わらず、2週間以内に最低3人の婚約者を選ばないと財産没収という……。
男ならなんて羨ましいと思ってしまうかもしれない、この状況。しかし彼には過去の事故のトラウマで女性と付き合うことは難しい。
でも、そんな彼を周りがほっとくはずも無く。
ドタバタラブコメの体を取りながら、過去のトラウマとどう向き合っていくかの人間ドラマが彼を取り巻く仲間たちとの交流を通して描かれます。
後、義妹の保衣美ちゃんが可愛いです。某RPGのモンスター想像するの禁止!