不思議です……物語だというのに夜の静寂や物品の奏でる小さな音、家々の明かりや月が見えてくる、聴こえてくるのです。文体が落ち着いていて夜更けの空気感を醸し出す雰囲気があるのかもしれません。表現もまた豊かかつ静けさがあって心が落ち着きます。日の沈んだ頃に読むのがオススメです。
整った言葉で語られる、美しいお話です。音を通じて触れ合う心の、少しずつ縮まっていく距離が、痛いです。