戦闘、格闘
ひまなひと
第1話例題 拳vs薙刀
広い訓練場のような場所だ。「一!、二!」と刀を振る音と共に掛け声が聞こえてくる。その訓練場の奥には気合と書かれた掛け軸が飾られている。
(フィールドは、日本の室内道場)
通常なら、この時間は誰もやってこない。だが、ガラガラと道場の入り口が横に移動する。
「道場破りを失礼する!」
そう言いながら一人の男が入ってくる。腰や背中には何も持っていない。だがその手はゴツゴツとしており、部位鍛錬をしていた跡が残っている。
「道場破りですか。はあ、いいでしょう。」
この道場の師範が掛け軸の裏にある薙刀を取り出し、構えを取る。
道場破りの方は、靴をしっかりと並べ、お辞儀をしたのちに道場に足を踏み込む。
「では、スタートの合図を。」
一定の距離に離れている両者の間に、一人の青年が審判として立つ。
「始め!」
肩の高さまで上げていた腕が下される。戦闘が始まったようだ。
***
戦闘が始まる。薙刀の薙ぎ払いの攻撃から始まる。体の姿勢を低くし、石突の方を持つことで攻撃範囲を稼ぐ。
その薙ぎ払いの狙いは足を攻撃し、動きを封じることだった。薙刀と拳、この二つを見ると武器の距離差は大きい。そのため、拳を近づかせなければ、薙刀の勝利は確実となる。
それを狙っての足崩しから始まったのだ。
対する拳の方は薙ぎ払いをバックステップでかわす。空中に飛び上がり、クルクルと回転し着地をする。身軽な戦士のようだ。
今度は拳の方から攻撃を仕掛けに出る。
一直線上に薙刀に近づく。最短距離で近づこうと考えたのだ。薙ぎ払いの姿勢を低くした状態から、通常の構えに戻っていた。そして、突きを放つ。
刃を横に寝かせ、攻撃が当たる部分を多くする。これがかえって悪い方向にはたらく。
走っていた拳は、突いてくる薙刀をしゃがむことで避ける。さらに横になっている穂先を上に押し飛ばすのだった。
薙刀はこの突きからすぐに他の派生技に繋げるため、力を込め薙刀は握られている。近寄らないように動くことが目的となっていたが、自分から近づいてしまう。
しっかりと腰を下ろした正拳突きが1発入った。薙刀は飛ばされ、この訓練場の壁に激突することで、動きを止める。
その壁にはクレーターが出来上がっており、威力はとても大きいはずだ。
「かはっ」
肋骨が折れ、内臓に刺さったのだろう。呼吸と共に吐血をする。
吹き飛ばされたにも関わらず、薙刀は握られている。この武器を手放すと負けることを意識しているのだろう。
その薙刀の石突を杖代わりとして立ち上がる。ゆっくりと構えを取り、最後の命を燃やす。
勝負に勝つためか、拳が攻撃を仕掛けに動く。だが、そのままの体制で横に薙ぎ払いをすることで近寄らせない。
拳の腰の高さを狙った薙ぎ払いだ。それによりしゃがむことも飛ぶことも間に合わまい。間に合うのは動きを止めることだけだったのだ。
その動きが止まった拳に追撃を仕掛ける。刃を上に向け、持ち手を高くし刃は下の方にある。
薙刀の穂先を拳の股下あたりに入れた時だ。前側の腕を持ち上げることで切り上げを行う。ギリギリ後ろに下がる判断をした拳の服を切る。
そして、
その一歩が大きかった。
洗練された動きにより、最初の一撃で空中に飛び上がった拳を捉えていた。
拳の腹が横に切れ、道場の床に血がつく。
「はあ、はあ」
薙刀の方が怪我は大きい。そのため、もう限界は近いのだろう。
それを見た拳はここぞとばかり追撃を行う。両手で押し倒そうとするのだった。だが、その腕は一瞬で払い除けられる。
薙刀を道場の床に突き刺し、それを支えにし蹴りを放った。その蹴りは伸びてきていた腕を跳ね返し、反対に拳の体を吹き飛ばす。
それにゆっくりと近づき、喉元に脇下で支えている薙刀の剣先を構える。これで勝負はついたのだった。
___
後書き、
こんな感じのが例です。
ちなみに、ルールを公開してからかき始めてます。
書いてほしシチュエーションや組み合わせ募集中ー!!
この場合は
薙刀vs拳
フィールドが道場ってことだけを情報に書いています
next スナイパーvs 突撃兵(20名)雪の山
例が最初に来ていた方がわかりやすいと考え順番を変更しました
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