第三十七話
「まずは
「はい!」
とオキギ君は、竿を振った。でも釣り針は、オキギ君の手前に落下した。うーん、なるほど。まずは、竿の振り方を教える必要があるか。なので私は、説明した。
「えーとね、オキギ君。まずは、竿を真っすぐに立てて。そして、少し後ろに振るの。そしてその
「はい!」
私に言われた通りにしたオキギ君は、釣り針を遠くに飛ばした。うんうん、よしよし。そして私は
「さ、魚たちよ、この
そして少しすると、オキギ君は
「やったじゃない! オキギ君!」
「リーネさんのおかげです! ありがとうございます!」
なので私はサワラに塩を振って、サワラを焼いた。そして穴の中にいるホビットを全員
ああ、もう夜か。うーん、今日は一日、疲れたなあ。と私は、眠くなった。するとオキギ君が、声をかけてきた。
「リーネさん。良かったら、僕たちのねぐらで寝ませんか?」
「え、いいの? 助かるー」
オキギ君や他のホビットは、ぞろぞろと穴を目指して歩き出した。私も後をついて行くと、その穴に入り出した。なるほど、穴の中で寝るのか。まさしく、ねぐらだな。そう思いながら、私も穴に入った。
そこは坂のようになっていたので、私は身をかがめて穴の中を下りて行った。そして地下に着くと、あなぐらは
私が見ていると、ホビットたちは思い思いの場所で横になり始めた。なので私も、
取りあえずオキギ君に『絶対に魚が釣れる魔法』を教えたので、これからホビットたちが食べ物に
そうして考えていると、気づいた。そうか、パンだ! このホビットの国には、パンがない! やはり魚だけでは、ダメだろう。ちゃんとパンも食べないと、ダメだろう。なので私は明日は、ホビットたちにパンの作り方を教えよう。そこまで考えると私は、眠りに落ちた。
気付くと私は、オキギ君に起こされていた。
「リーネさん。朝です、起きてください」
え? 朝なの? このねぐらには日が入らないので、朝かどうか分からない。なので外に出てみると、確かに日が
それから私は、考えた。どうやってホビットたちに、パンの作り方を教えようかと。私は、パンの作り方を知っている。高等学校の実習で、習ったからだ。それにはまず、
なので私は
「ねえ、オキギ君。小麦って、知ってる?」
「小麦? いえ、知りません」
うーん、やっぱりね。予想通りの、答えだわ。となると……。私は再び、オキギ君に聞いてみた。
「ねえ、オキギ君。この辺に、広い場所はない?」
するとオキギ君は、少し考える表情になった。
「広い場所ですか? えーと……」
それから
「あ、あります。森の中にあります」
「え、ホント? 見せて見せて」
「はい。僕に、ついてきてください」
そしてオキギ君が森の中に進んで行ったので、私も後をついて行った。するとそこには、開けた場所があった。
「ねえ、オキギ君。パンって食べたくない?」
「え? パン? 食べ物ですか、それは?」
「うん、そうなの。とっても
「そうですか。それなら、食べてみたいです」
「うん。分かったわ。それじゃあまず小麦を作らないいけないから、ちょっと待っててね」
と私はほうきにまたがって、空を飛んだ。行き先は、我が人間の国だ。私はまず商店街で、小麦の
「ただいま、お母さん! お父さんは仕事場?」
「ええ、そうだけど。どうしたの? 急に?」
「
と私は家の右側にある、お父さんの仕事場に入った。私に気づいたお父さんは、やはり
「ど、どうしたんだいリーネ? お母さんの話じゃ、今はホビットを探してるんじゃないのかい?」
「うん、お父さんにも詳しい話はあと。それよりもお父さん、クワと
するとお父さんは
「あ、ああ。クワと鎌なら、そこにあるけど……」
そうだ。私のお父さんは農業で使う、クワや鎌を作っているのだ。私はお父さんに金貨を一枚、つまり一万ゴールドを渡すとクワと鎌を五本づつ持って仕事場を出た。
「クワと鎌の料金はそれで足りるよね? それじゃあ!」と言い残して。
そして私はクワと鎌を
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます