第三十一話
そして私は次の日、朝日に
そうして私は
なので
「魚たちよ、この
それそれ、釣れてよアユちゃん。そうすれば私は、五○○万ゴールドもらえるんだから。だが釣れたのは、ヤマメだった。あれー、おかしいな。私が釣りたいのは、アユなのに。
なので釣ったヤマメを川に逃がして、私は再び魔法を唱えた。だが釣れたのは、やはりヤマメだった。あれー、おかしいなあ……。私は再びヤマメを川に逃がした後、考えた。どうすれば、アユは釣れるんだろう? この川に、アユはいないのかなあ……。
そう考えた私は、魚の
なので私は、川幅が広く流れが穏やかな場所に移動した。そして竿を振って、釣り針を川に投げ入れた。そして
「魚たちよ、この匂いを感じ取れ! キャッチ・ザ・フィッシュ!」
すると早速、竿に手ごたえがあった。釣ってみるとそれは、三〇センチくらいの大きさで背中は黒く腹部は銀色でエラのあたりに一本の黄色い
魚の図鑑で調べてみた通り、これはアユだった。私はアユに、しばらくの間
そうしてアユの美しさに見とれていたが、食べてみることにした。やはりどんな味がするのか、気になったからだ。私は森に入って
すると身はふっくらとジューシーで、皮はパリパリとして
そしてこの日の
「
「うん! シカとイノシシと同じくらい美味い!」
「おい! 俺にも
するとドワーフの国王が、私の
「礼を言うぞ、人間の小娘。
「そうですか。気に入ってもらって、何よりです」
それを聞いたドワーフの国王は、真剣な表情になった。
「なあ。お
私は少し考えてから、答えた。
「はい、とても良い国だと思います。ここにくる前はドワーフは
するとドワーフの国王は、
「そうか、そう言ってくれて何よりじゃ。他の国の者は、このドワーフの国をろくに知りもしないで儂らを蛮族と呼ぶ。儂らの文化を、ろくに理解もせずにな。だからお主のようにそう言ってもらうと、やはり
そうか。やっぱりドワーフだって、蛮族って呼ばれるのは
取りあえず私は人間の国に帰ったら、
それをドワーフの国王に伝えると、彼は再び真剣な表情になった。
「なあ、人間の小娘。今の人間たちは
「え、あ、まあ。そうだと思いますけど」
「うーむ、そうか……。まあ、お主は明日アユを釣ったら人間の国に帰るんじゃったな。それじゃあこのドワーフの国の、最後の宴を楽しんでくれ」
私はワインが入っている、木製のジョッキを
「はい! ドワーフの国、最高!」
次の日の朝。広場で眠っていた私は、タキマさんに起こされた。
「さっさと起きろ、人間の小娘。今日はお前は、アユを釣って人間の国に帰るんだろう?」
私は、寝ぼけ
「え? あ、はい、そうです。あ、起こしてくれて、ありがとうございます……」
と起きた私は、ちょっと気持ち悪かった。皆が私が釣ったアユを美味しそうに食べてくれて、これがドワーフの国での最後の宴だと思ってワインを飲みすぎたのだ。うっ、ちょっと気持ち悪い……。
それでもタキマさんに水を飲ませてもらって少し休んだら、元気が出てきた。さあ国王に渡す、アユを釣りに行くぞ!
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