「バーコードチルドレン」という造語ひとつとっても秀逸の極み。
『人口計画法』が施行され、25歳以上成人の子ども養育が義務化された世界では、養育者を「守る」カウンターの法律も用意されていた。
25歳の誕生日を目前にした主人公は罰金を避けるために、子どもを買いにショッピングセンターに訪れる。
生活空間がイメージできるので、ありありと浮かぶそのやりとりの違和感が半端ない。
主人公、主人公の彼女、店員のそれぞれが僕たちと地続きだから、やるせなさもひとしおだ。
この気持ち、レビューでも書かないと収まらない。