生成AIの使い方の本質
- ★★★ Excellent!!!
適切に設計されたプロンプトを与えれば適切な出力を返す。
これは「入力者の方が詳しい」ことに限って使い物になるとも言える。
仮に絵を描かせるにしても、自らは絵筆をとらない人が扱うとしてもその場合、絵の良し悪しが判る人間が扱わなくては意味がない。
さてテキスト生成を代行させるには?
これも同じ。さらに「絵を描く」と言うバイト数にするとテキストよりずっと大きなデータを扱えることから錯覚しがちだが今のAIに「ストーリーのある」テキストを生成させる場合には適切なプロンプトがあってもなお、千文字そこらで矛盾を生じ始める。
そもそもLLMは多層フィルタであって「ストーリーや設定を理解」など全くしていない。
これを無視して生成させると駄文以下のものしか作らない。
たとえば「蛍光灯が煌々と照らすオフィスでディスプレイだけが光っている」なんて文章(小学生の作文でもこれはペケだろう)を生成する。
そうして生成させたものを無分別に投稿することは、まさにこの筆者が指摘しているとおり「画像生成において鳴らされていた警鐘」の無視でもある。
指や腕の本数がおかしな人物像が投稿されていた時代(一昨年くらい?)をテキスト投稿サイトはいま迎えているとも言える。
もっとも、これは歴史が韻を踏む典型例でもある。
別分野だが「空力設計者」がコンピュータシミュレーション結果を示すだけのものと、自分で設計できる本物に二極化してから50年ほど過ぎている。
どのチームかは伏せるが「ベルヌーイの定理で空力設計なんて出来ない。空気には圧縮性があるんだ」と公言する(=圧縮性の影響を「筆算で」数回計算すれば済むそれだけのことが出来ず、コンピュータ任せにしていて検証もできない)F1マシン設計者が現役に実在している。