ポニーさん、流石に普通に喋ってはいかが
「ポニ。ポーニポニポニポニ、ポニポニ」
「え、えっと……店員さん?」
「あー、スンマセン! ご注文の前に、ひとつマジックショーをご観覧ください、って言ってるッス」
「は、はぁ……」
始まった――今回、20人のお客の相手をするのは、ポニーさん。彼は普段全く喋る必要のない、ビジュアル要素の強いマジックしか演じないので、亜希也に通訳についてもらうことにした。正直言うと厨房の戦力になるのがボクとぱろ☆さんしかいないので、この采配しか取りようがないんだけど。でもこの通訳と、ポニーさんの強烈なキャラクターのお陰で、ある程度時間は稼げそう……とにかく頼んだよ、2人とも。
***
【※注意※】
・ここから、奇術パートです。読者の貴方にも参加していただきます。
・文中の指示に従うようにしてください。
・文中にリンクがある場合は、自分の選択と合ったリンクから飛んでください(間違ってページ下部の「次のエピソード」から次話に行くとわけが分からなくなるので、ご注意を!)
***
「今日は皆の為に、なななんと! 特別なメニュー表をご用意したぜ。今からお配りするけど、その前に皆には、1から8の間から好きな数字を1つ決めてもらいやしょう。どれを選んでもイイけど、決して口には出さないでくれ――決めたかい? ではお配りするぜ」
(※ここで決めた数字は後でもう1回使うので、覚えておいてください!)
ポニーさんがそれぞれのお客に、その「特別なメニュー表」を配っていく……1人につき、8枚のカードの束。各カードはポストカードくらいの大きさで、それぞれ食事のメニューが1つずつ書かれている。並び順は上から、こう。
特製キノコのオムライス
蟹のあんかけチャーハン
焼き魚定食おふくろの味
10種のスパイスカレー
和風目玉焼きハンバーグ
生ハム&特盛海鮮サンド
サラミとポテトの盛合せ
濃厚チーズカルボナーラ
「さて、皆どのメニューにするか考えてるかな? けど今は一旦そのことは忘れて、最初に思い浮かべた数字に従ってメニューを決めてほしい。1を思い浮かべたなら上から1番目、3を思い浮かべたなら上から3番目のカードが、自分のメニューだと思ってほしい」
1.特製キノコのオムライス
2.蟹のあんかけチャーハン
3.焼き魚定食おふくろの味
4.10種のスパイスカレー
5.和風目玉焼きハンバーグ
6.生ハム&特盛海鮮サンド
7.サラミとポテトの盛合せ
8.濃厚チーズカルボナーラ
「メニューは決まったかな? ではその思い浮かべたメニューをズバリ、当ててみせやしょう……といってもこのままじゃ当たるわけナッシングなので、3回だけ質問をさせてほしい――オーケー?」
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