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  • マシュマロの淵もへの応援コメント

    一行目の掴みから一気呵成にラストまでひとつの無駄も無く駆け抜ける作品だと思いました。

    翻訳調の文体の刻むリズムが気持ちいいにも関わらず、作品世界はずっと不穏で不気味、鳥肌が止まりません。
    文学的密度の高い(でもきっと読む人を選ぶ)作品だと思います。

    現実の崩壊の始まりが、「母親の顔の穴」。母親に対する一般的イメージは、家庭を守る「安心や安全」または「受けとめてくれる存在」の象徴で、よりによってその人を定義付ける「顔」に穴が空く。

    その穴に主人公が自分の罪を不法投棄していくわけですが、ゴミを捨てる快楽にのめり込んでいくにつれ、罪悪感が麻痺していく心理描写が本当にお見事でした。

    やがて穴から現れるものには、神話的なものすら感じます。

    ラストの一行にも震えました。
    愛する人をゴミ箱化していく主人公の狂気は静かに続いていくようで……。

    カフカ的な「得体の知れなさ」「理解できないもの」を楽しむ幻想小説として、ひじょうに楽しませていただきました。

    作者からの返信

    和叶眠隣さん。素晴らしい感想をありがとうございます! 文体のリズムの心地よさ、描写の批評を丁寧にしてくださって、有難く思います。幻想小説として、楽しんでくださったなら何よりです。