これだけ聞けば、「もう二度と食べることができない思い出の味」が出てきて、涙ながらにそれを食べる感動シナリオが定番の、心温まるお話を想像するかもしれません。
違うんですよ。
これ、残念ながら、ジャンルがホラーなんですよね。
色んな人の、色んな食べたいものを、次々に叶えてくれる飯屋さん。
いつしか主人公はその店に通い詰める常連となっていきますが、ちょっと待ってください。
本当に食べたいものって、なかなか食べることができないからこそ尊い味なんじゃありませんか?
それが常食できるようになってしまったら……流石に飽きが来るのでは?
では、飽きたその先に待ち受けるものとは……?
飽くなき探求心のその結末は、ご自身の目でお確かめください。
飯を食う話。
ストーリーはシンプルながら
味わい深さがあります。
本人しか知り得ない料理を提供する店。
いったいこの店主は何者なのか?
その疑問に店主は簡単に答えます。
短時間でミステリアスかつ衝撃的な話を
読みたい人におすすめです。
すごくショッキングな展開が広がり
おもわずタイトルを見直してしまいます。
恐ろしいことに
一貫して「飯」であるのですね。
この作品を読んで思ったのが
エスカレートしていく欲求です。
味をしめたから
また味わいたくて
店に通う主人公。
届かないから、求めてしまうのでしょう。
あまり欲張らず
ほどほどで満足しなければ…。
気をつけなければなりませんね。