第29話

美月side


もう、何で何も言わないのよ…。


今、大学近くの駅に行き、自分の最寄り駅に行く電車に乗っている所だ。


今回の他にも、喧嘩はあったけど、今日の喧嘩は

ヤバい。


3日間も連絡せず、その翌日に平然とした態度で

家に帰ってきて、ましてや女もんの香水の匂いをつけて来てまで、何がしたい…。


睦月とは、幼稚園から一緒で、家が隣の幼なじみ。


親同士も仲が良く、早くも結婚の話になっている事し、別れることだけはしたくない。


いくら、その女が「睦月さん、好きです♡私と付き合ってください♡」と言われたとしても、【気持ちは嬉しいけど、俺には幼なじみの彼女がいるんだ。だから、付き合うことは出来ない。ごめんね。】


などと、断ればよかったのに…


もう、思い出して来てもイライラする…!


『お姉さん(もう、早く最寄り駅に着かないかな)お姉さん?「はい。」もう、終点の駅ですよ?「え。…あ!本当だ すみません💦ありがとうございます!」』


いろいろ、考え過ぎた…


とりあえず、家帰って、パパに報告しよう!


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