1話 出会い
「あぁ、学校行きたくない」
そう自分の部屋の中で呟いた。
僕は明日から学年が中2から中3に変わり、新学期が始まる。
普通の人たちは新しいクラスになることがワクワクするらしいが、僕は違う。
元々僕は不登校でクラスの人と全く関わったことがない。
けど、中3になるということもあって親からは、「来年受験があるから無理はしなくてもいいけど、なるべく学校に行ってね」
と先週に言われたのだ。
「準備めんどくさ」
そういいながら少しづつ準備を済ませていく。
そして、僕は明日の準備を終えて、目覚ましをセットしいつもよりも早く眠りについた。
「ピピッ、ピピッ…」
目覚ましがなり僕は、重いまぶたを無理やり開けて目覚ましの音を止めた。
久しぶりに朝早く起きたので、まだ眠く体が重いが自分の体にムチを打って起き上がった。
1階まで降りて母さんがいたので
「母さんおはよう」
「うん、優太おはよう」
母さんと朝の挨拶を交わしながら、朝ごはんが置いてある食卓まで歩く。
そして席に座り、
「いただきます」
いつも自分の朝ごはんは自分で用意するため食パン1枚と飲み物で済ませているが、今日は母さんが用意してくれたから栄養バランスの良い朝ごはんとなっていた。
「ごちそうさま」
そう言って食器をシンクの中に入れ、そのまま2階にある自分の部屋に戻り制服に着替えていく。
「まだ家を出るまで時間に余裕があるな」
昔って言っても1年前くらいなんだがその時に通っていた時は、いつも7時40分に家を出ていた。
この家を出るまでの空いている時間は、本を読んで待った。
「よし、そろそろ行くか」
と椅子から立ち上がりバッグを持って、下に降りて母さんから弁当を受け取り
「行ってきます」
「行ってらっしゃい」
と家を出た。
家から学校までは歩きで15分くらいで着く場所にある。
久しぶりに登校し校舎に入り、突き当たりの長い廊下に貼られているクラス表を確認する。
「今年は3年3組か」
3年生の教室がある廊下を歩き、『3年3組』と書かれている教室の中に入った。
そして、自分の席は1番後ろにあってホッとした。
前すぎても目立つことをしたら、他の生徒から見られやすい。
だからなるべく後ろの席がいいとずっと願っていたのだ。
席に着き机の中に持ってきた全ての荷物を入れ一段落したので、本を読もうとすると…
「おはよう!!」
と元気な声が正面から聞こえた。
(僕に友達はいないはずなのに)と思いつつ、本を読もうとしていた目線を上げると、いかにも陽キャな女の子が立っていた。
僕は全く知らない女の子だったので、ビックリして一瞬固まってしまったが、挨拶をしないのは失礼だと思ったので
「お、おは…ようございます」
とぎこちないけど挨拶をした。
「君、初めて見た顔だけど…もしかして転校生!?」
と聞かれた。
(いや、転校生だったら最初っから席に座ってないよね!?)という心の声をグッと堪えて、もう少し柔らかく
「いやいや、転校生だったら普通席に座ってないですよ。」
と突っ込んだ。
「あはは!確かにそうだねw」
と簡単に納得してくれた。
そこで朝礼のチャイムが鳴ったので
「バイバイ、また後でね!」
と手を振って女の子は自分の席に戻って行った。
(あ、名前聞いてない)と別れた瞬間思った。
まぁ、1時間目が始まる前の休み時間中に自分から会いに行って名前を聞けばいいと思った。
しかし、ここから1ヶ月のうちにこんなにも自分の性格が変化していくとは思いもしなかった。
遠く離れていても僕は君を一生忘れない ひろ @hiro-16
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