いじめる理由。
非 非国民
いじめ
先生「なんでB君をいじめたんですか!」
A君「嫌いだからです。」
先生「はぁ!?ふざけてるんですか!?」
A君「ふざけてないです。逆に好きな人をいじめる人間なんていないですよね。」
先生「いじめられた側の気持ちが分かんないんですか?」
A君「はい。分かんないです。その気持ちが分かってたら、とっくにいじめなんてしていません。」
先生「なんですか?その態度は。反省していないんですか?」
A君「何を反省すれば良いんですか?」
先生「B君をいじめた事についてです。」
A君「なぜいじめをしたら反省しないといけないのですか?」
先生「B君は傷ついてるんですよ?反省して当然です。」
A君「じゃあ先生に質問です。戦争で多くの人が殺されたとしましょう。悪いのは兵士ですか?それとも、戦争を指示した政府ですか?」
先生「それは、、、政府です。」
A君「ですよね。ではなぜ、僕のいじめを笑ってみていたクラスメートは謝らないのですか?」
先生「彼らには、、、後で謝らせます。」
A君「え、でも兵士より、指示している政府の方が悪いんですよね。戦後も兵士ではなく政府が裁かれますよね?なら、僕より傍観者が先に謝るべきなのでは?」
先生「え、ええまあ、それはそうですけど。」
A君「それに先生、国際連盟がなぜ作られたか分かりますか?」
先生「それは、、、世界から戦争などをなくすためです。」
A君「ですよね。なら、先生、クラスでいじめを起きなくさせるのがあなたの使命ではないのですか?」
先生「そう言われれば、そうなんですけど。」
A君「そうですか。国際連盟はその使命を果たせなかった事をきっかけに解散されました。なら先生、あなたはどうしますか?」
先生「まあ、それ相当の処分を受けるつもりでいます。」
A君「なるほど。しかし先生残念でした。僕がB君にしているいじめは皆んなが見ていない所でやっている事なのでクラス全員知りませーん。つまり誰も傍観者ではありませーん。よってその事実すらもろくに調査せずに僕を叱っているあなたのポテンシャルがわかりましたー。単刀直入に言うと、失望しましたー。あ、でも自分で言った処分は必ず受けて下さいねー。おつかれさまでしたー。」
いじめる理由。 非 非国民 @teikokukokumin
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