第2話 天才作曲家は歌声に(物理的に)悩まされる
結論から言うと、俺は昨夜一睡もできなかった。いや、物理的には数時間、意識を失っていたかもしれない。だが精神的な疲労は徹夜明けのそれだった。
原因は言うまでもなく左の壁。502号室の住人、春日美咲こと『白亜凛音』だ。
俺の脳内では、昨夜の出来事がエンドレスでリピート再生されていた。
『こんりおーん! 白亜凛音です!』 (脳内再生:あの清楚ぶってる春日美咲)
『うおおおおおおおっっ!』 (脳内再生:あの清楚ぶってる春日美咲)
「す、すすすすみませんっ! うるさかった、ですか!?」 (脳内再生:あの清楚ぶってる春日美咲)
ダメだ。情報量が多すぎて処理が追いつかない。大学での「ふんわり愛され系女子」の仮面はどこへ捨てたんだ、あいつは。
おかげで柊さんとの約束だった『三時間』どころか『三時間+一夜』を費やし、朝日が昇る頃にようやくA社の曲を納品する羽目になった。……もちろん、柊さんからは『Kanata先生。プロとして(以下略)』という氷点下の激励メール(という名の叱責)が即座に届いた。全部あいつのせいだ。
重い体を引きずり火曜の一限、必修の「和声学Ⅲ」の教室へ向かう。すでに講義は始まっていた。俺は音を立てないよういつもの最後列の隅へ滑り込む。
「よお、遅刻ギリ。珍しいな」
隣にはすでに智也が座っていた。こいつも必修なのか。
「……うるさい。徹夜明けだ」
「はっ。さては『Kanata』先生、また神曲生み出してたんだろ。お疲れさん」
「そんなんじゃない」
違う。神曲じゃなくて隣の騒音天使(仮)のせいで徹夜したんだ。とはさすがの智也にも言えない。こいつは俺の正体を知っているが俺の隣人が春日美咲で、そいつがVtuberだなんて、ややこしすぎる。
「つーか彼方、お前顔色ヤバいぞ。目の下のクマ、コンシーラーでも隠しきれてねえ」
「……お前に言われたくない。そのコンシーラー、どこのブランドだ」
「教えねえよ。それよりちゃんと寝ろよ。お前の才能は国の宝なんだから」
「大げさだ」
俺はため息をつきノートを開いた。教授が黒板に書いている複雑なコード進行をぼんやりと目で追う。集中しないと。単位を落とすわけには……。
「うおおおおおおおおっっっ!!!!」
「――っ!?」
幻聴だ。俺は思わず肩をビクッと震わせた。もちろん静かな講義室で叫んだ人間などいない。俺の耳が昨夜の絶叫を勝手にリピートしただけだ。
「……どうした、彼方。急に」
智也が怪訝な顔でこっちを見ている。
「いや、なんでもない。空耳だ」
「空耳って……。お前、マジで疲れてんな」
クソ。完全にトラウマになってやがる。俺はこめかみを強く押さえた。今日はもうダメかもしれない。帰って寝たい。
その時だった。
「あ、あの……!」
背後から小さくか細い声がかかった。この声は……。
俺と智也が振り返ると、そこには。息を切らし顔を真っ赤にした春日美咲が立っていた。両手には大量の教科書とノート。今まさに遅刻して教室に入ってきたところらしい。
「あ、天音くん……! よかった。席空いてる?」
春日さんは、俺の隣(通路を挟んだ席)が空いているのを見つけて、ほっとしたように笑った。
来た。騒音源(本体)が。
「……ああ、空いてる」
俺はできるだけ無表情に短く答える。
「あ、ありがとう! ……あ」
春日さんは俺の隣の席に座ろうとして、持っていた教科書の一冊を床に落とした。 ガタン、と派手な音が響き教室中の視線が一瞬、俺たちの最後列に集まる。
「ひゃっ!? す、すみません!」
春日さんは慌てて教科書を拾おうとし、その拍子に今度はペンケースを落とした。シャーペンや消しゴムが床に散らばる。
「……おいおい」
智也が呆れたように呟く。俺は無言で床に転がった消しゴムを一つ拾い、彼女の机に置いた。
「あ、あ、天音くん! ご、ごめんね、ありがとう!」
「……別に」
ようやく席に着いた春日さんが、俺に向かって小さな声で話しかけてきた。
「あの、昨日は……本当にごめんなさい! うるさかった、よね……?」
「……ああ。仕事にならなかった」
「う……。ご、ごめんなさい……! 今日から、防音マット二重にします! あと、防音カーテンも特注しました!」
「……そうか」
必死に謝る姿は大学での「清楚系」そのものだ。だが俺は知っている。こいつが昨夜、壁一枚向こうで「うおおお!」とか叫んでいたことを。
「(……別人格すぎるだろ)」
俺が内心でツッコミを入れていると隣の智也が興味津々な顔で俺たちを交互に見ていた。
「……ん? 彼方、春日さんと知り合いだったのか?」
「「隣の部屋」」
俺と春日さんの声が見事にハモった。
「「あ」」
またハモった。春日さんが顔を赤くして俯く。
「へぇー! お前ら、隣同士だったんだ! そりゃ奇遇だな!」
智也がニヤニヤしている。
「奇遇でもなんでもない。ただの偶然だ」
「で? さっき言ってた『うるさかった』ってのは? もしかして彼方、春日さんに壁ドンでもしたのか?」
「か、壁ドン!? ち、違います! 私が、その……ちょっと、ゲームに熱中しちゃって……」
春日さんがしどろもどろになっている。
(うるさいぞ、智也。こいつがVtuberだってバレたらどうするんだ)
(いや、バレても俺には関係ないが)
(いや、関係ある。俺が曲を提供する相手だ)
脳内で思考がぐるぐる回る。面倒くさい。非常に面倒くさい。
「へえ、春日さんってゲームするんだ。意外。てっきりピアノとかバイオリンとかかと」
「あ、えっと音楽も好きだよ! あ、そうだ! ねぇ、天音くん!」
急に、春日さんがキラキラした目で俺を見た。
「天音くん、作曲科だよね?」
「……まあ」
「あのね、私、今すっごくハマってる作曲家の人がいて!」
(……嫌な予感しかしない)
「『Kanata』さんって知ってる!?」
俺は飲んでもいないコーヒーを噴き出しそうになった。隣で、智也が「ブフッ」と吹き出し、必死に咳き込んでいる。
「……あー、いや。名前くらいは」
俺はできるだけ平静を装って答える。
「だよね! 今、超人気だもんね! あの人の曲本当にすごいの! なんかこう、心が震えるっていうか……!」
春日さんは講義そっちのけで熱弁し始めた。おい、教授がこっち睨んでるぞ。
「私、いつか『Kanata』さんにオリジナル曲を書いてもらうのが夢なんだ!」
「(……それ、もう叶いそうだけどな。柊さん経由で)」
「そ、そうか。頑張れよ」
「うん! あ、それでね! 今度、歌ってみた動画出そうと思ってるんだ! 『Kanata』さんの曲で!」
「……は?」
今、なんつった?俺は思わず、素で聞き返していた。
「だから、歌ってみた、だよ!『Kanata』さんの代表曲で、『アストロラーベ』って曲、知ってる?」
「……ああ(俺が三徹して作った曲だ)」
「あの曲すっごく難しいんだけど、私、頑張って練習してるんだ! よかったら天音くん作曲科でしょ? なんかアドバイスとか……」
「――天音! 春日! 夏目! そこ、私語は慎め!」
ついに教授の雷が落ちた。 「「「すみません!」」」俺たちは慌てて頭を下げる。
「……(お前のせいだ)」
俺は春日さんをジト目で睨んだ。
「(ご、ごめんなさい……!)」
春日さんはシュンとして、再びノートに向き直った。
だが俺の心は講義どころではなかった。春日美咲が俺の曲を?『アストロラーベ』を?
『アストロラーベ』は、俺が『Kanata』として初期に発表した超高難易度のバラードだ。転調の嵐、広すぎる音域、複雑なリズム。そこらのプロでも歌いこなすのは難しい、俺の「悪癖」が詰まった曲。
(……いや、待てよ)
こいつ確か「声楽科」だったな。大学でのあの清楚な振る舞いはともかく、音大の声楽科に合格するくらいだ。見た目に反してとんでもない歌唱力を持っている可能性が……?
だとしたら面白い。『白亜凛音』のデビュー曲を手掛けるにあたって、これ以上ない「試聴」ができる。
俺は少しだけ隣の席の騒音源(春日美咲)に興味が湧いてきた。
◇
その日の放課後。俺は智也と大学の食堂(カフェテリア)で遅い昼食をとっていた。
「いやー、マジでウケる。お前、春日さんと隣同士だったのかよ」
智也がカツカレーを頬張りながらニヤニヤしている。
「ウケる要素がどこにある。ただの隣人だ」
「またまたぁ。あんな可愛い子に『Kanataさんのファンなんです!』とか言われて、内心デレデレだったくせに」
「デレデレなんかするか。面倒くさいだけだ」
俺はペペロンチーノの麺をフォークに巻き付けながらため息をついた。美咲はあの後も「放課後、時間あったらちょっとだけ歌、聴いてほしいな!」とか言ってきたが、「無理。課題ある」と一蹴してやった。
(本当は早く帰って壁越しに聴きたかっただけだが)
「それにしても、春日さんが『Kanata』のファンとはねぇ」
「別に珍しくないだろ。お前も知ってる通り俺のリスナー層は……」
「いや、そうじゃなくて。お前気づいてないのか?」
「何にだよ」
智也はカツを飲み込むと、真剣な顔になった。
「お前、最近Vtuber界隈、チェックしてるか?」
「……いや、全く。柊さんから昨日、話があったくらいだ」
「だろうな。……今、Vtuber界隈で新人発掘オーディションが乱立してんだよ。で、その中でも一番の注目株、超大型新人がデビューするって噂で持ちきりで」
「……それがどうした」
「その新人の名前が、『白亜凛音』っていうんだ」
ガシャン。俺は、持っていたフォークを皿の上に落とした。
「お前、なんでその名前を」
「なんでって、有名だからだよ。まだデビュー前なのに、公式X(旧Twitter)のフォロワーもう五万人超えてる。で、その『白亜凛音』がデビュー配信で歌う曲が『Kanata』の『アストロラーベ』なんじゃないかって、ファンが予想して盛り上がってんだよ」
「……」
情報が、繋がってしまった。春日美咲が『アストロラーベ』を練習している。 新人Vtuber『白亜凛音』が『アストロラーベ』を歌うと噂されている。そして、俺の隣人(春日さん)=『白亜凛音』。
間違いない。あいつ、近々「歌ってみた」か、あるいはデビュー配信で、俺の曲を歌う気だ。
「……で、お前、その『白亜凛音』のデビュー曲、手掛けるんだろ?」
智也が確信犯的な目で俺を見た。
「……なんで、そこまで知ってる」
「お前が柊さんと電話してるの、たまに聞こえてんだよ。それに、昨日のお前の慌てっぷり。『Vtuber』『新人』ってワードでピンと来た」
こいつの勘の良さは、本当にどうにかしている。
「……そうだ。手掛ける『予定』だ」
「はーっ! マジかよ! 天音彼方が、あの『白亜凛音』の! ……ってことは」
智也が何か恐ろしいことに気づいた、という顔で固まった。
「おい、彼方。まさかとは思うが……」
「言うな」
「春日美咲が、『白亜凛音』……とかいうオチじゃないだろうな?」
「…………」
俺は無言でペペロンチーノの続きを食べ始めた。
「…………マジかよ」
智也は腹を抱えて笑い出した。
「ひーっ! おもしれぇ! ラブコメかよ! なんだよそれ! 天才作曲家、推しV(になる予定)の隣に住んでた、どころか、中の人と同級生だったって!」
「うるさい。声がデカい」
「いや、これは笑うだろ! で? お前どうすんだよ。正体、言うのか?」
「言うわけないだろ。面倒くささカンストだ」
「だよなー! あー、ウケる。じゃあお前は隣人『天音彼方』として春日美咲のクソうるさい配信(と練習)に耐えながら、正体『Kanata』として白亜凛音に神曲を提供するわけだ」
「……最悪の構図だな」
客観的に整理されて俺は改めて頭痛を覚えた。俺の平穏な作曲ライフは完全に終わった。
「よお! 天音に夏目! 何そんな深刻な顔して……いや、夏目、爆笑してんな」
不意に能天気な声が割って入った。高木渉(たかぎ わたる)だ。派手なスニーカーにダボついたカーゴパンツ。今日も完璧な陽キャスタイルだ。
「おう、高木。お疲れ」
「お疲れー。つーか聞いたぜ、彼方!」
高木は、俺の前の席にドカッと座った。
「何をだよ」
「お前、春日さんと隣の部屋なんだって?」
「……情報が回るのが早いな」
「そりゃな! あの春日さんだぞ! いやー、羨ましいね! あんな可愛い子の隣とか!」
「……(騒音さえなければな)」
高木は食堂の水をガブ飲みしながら続ける。
「で? なんか進展は? やっぱ、こう、お隣さん特権で『あら天音くん、よかったら
今日の夕飯、作りすぎちゃったから……』みたいな?」
「ないない。そもそも、俺、昨日あいつに苦情言いに行っただけだぞ」
「苦情!? なんで!?」
「うるさかったからだ」
「えー! 春日さんがうるさいとか想像つかねえ! むしろ、お前がデカい音で音楽流して、春日さんに『あのぉ……もう少し静かに……』とか言われてる方が想像つくわ!」
その想像は半分当たってて半分間違っている。うるさいのはあっちだ。
「まぁまぁ、高木。彼方もいろいろあんだよ」
智也が、笑いをこらえながらフォローする。
「とにかく、彼方。お前、春日さんと隣同士ってことは、もはや学年の公認カップルみたいなもんだから、変なことすんなよ!」
「誰が公認だ。誰がカップルだ」
「まあ、頑張れや! 俺は応援してるぜ!」
高木はそう言って、嵐のように去っていった。
「……アイツ、いつもああだな」
「だが、あながち間違ってないかもな」と智也が言う。
「何が」
「『公認カップル』。お前ら、作曲家と歌い手として、最強のタッグになるかもしれねえぞ」
「……勘弁してくれ」
俺は残りのペペロンチーノを胃に流し込んだ。早く帰って確かめなければならないことがある。春日美咲(白亜凛音)の、本当の「歌声」を。
◇
夕方五時。俺は自室(501号室)のスタジオでヘッドホンを外し壁に耳を当てていた。我ながら変態かストーカーの所業だと思う。だがこれは仕事だ。未来のクライアントの「実力」を測るための、市場調査だ。
シン……としている。まだ帰ってきていないのか?
そう思った矢先、ガチャリ、と隣の玄関ドアが開く音がした。帰ってきた。
ドタドタドタ……。
(……相変わらず足音がうるさい)
ガサゴソと物音がしたかと思うと不意に声が聞こえてきた。鼻歌だ。
「♪――(※アストロラーベのサビ)」
……歌っている。壁越しでくぐもってはいるが、確かに声楽科の片鱗を感じる、澄んだ声だ。だが、音程が、致命的に――
キィィィィン……(マイクのハウリング音)
「あ、あ! マイクテス、マイクテス!」
始まった。『白亜凛音』の、配信だ。
「こんりおーん! みんな、こんばんはー! 白亜凛音だよー!」
壁越しに聞こえる作った「天使の声」。俺は慌てて自分のPCで『白亜凛音』の配信チャンネルを開いた。……ゲリラで「歌練習配信」を始めたらしい。同接(同時接続者数)はすでに三千人を超えている。新人にしては異常な注目度だ。
配信画面の『白亜凛音』(美少女アバター)が、楽しそうにコメントを読んでいる。
『凛音ちゃん、こんりおーん!』
『歌練習枠たすかる』
『今日は何を歌うの?』
「えっとね、今日は私の“神”! 『Kanata』様の、『アストロラーベ』に挑戦しようと思います!」
コメント欄が『おおおお!』『神曲キタ!』『あれムズすぎだろw』と沸き立っている。俺は胃を押さえた。やめろ。お前の実力も知らないのに、公開処刑は。
「じゃあ、いくよ! ……(息を吸う音)……」
イントロが流れる。俺が作った、繊細なピアノのアルペジオだ。そして、春日さん(凛音)が歌い出した。
「♪(Aメロ)――」
…………。
………………。
…………は?
俺は自分の耳を疑った。
声はいい。クリスタルのように透明感があり伸びもある。まさに「天使の声」だ。
だが。
音が全部フラット(半音下)している。
いや、全部じゃない。微妙に、五分の一くらい低い。絶妙に気持ち悪い音程。
壁越しに聞こえる生声と配信(PCスピーカー)から聞こえる声が不協和音となって俺の鼓膜を攻撃する。
「♪(Bメロ)――」
リズムも走ってる(速い)。俺がこだわったキメのフレーズが全部台無しだ。
『あれ? 凛音ちゃん、緊張してる?w』
『音程www』
『声はマジで天使なのに、歌が地獄www』
コメント欄も阿鼻叫喚だ。
「あ、あれ!? おかしいな! いつもはもっと上手く歌えるんだけど!」
春日さん(凛音)が慌てている。いや、多分それがお前の実力だ。
声楽科、なんだよな……?クラシックの発声とポップスの発声は違う。それはわかる。だがこれはそれ以前の問題だ。こいつ音感ないのか?
「♪(サビ)――ああああああっ!」
案の定、一番高い音を盛大に外し、彼女は歌うのをやめた。
「ご、ごめんなさーい! 今日は調子悪いみたい! うおおおおん!」
配信の向こうで(そして壁の向こうで)、春日さんが本気で泣き始めた。
俺は頭を抱えてその場にうずくまった。
(……柊さん、これ、どうするんですか)
俺がこれから手掛けるVtuberは、天使の皮を被った絶望的な「オンチ」だった。
その時スマホが震えた。表示名はもちろん『柊 詩織』。
「……はい、天音です」
『Kanata先生、お疲れ様です。A社の曲、素晴らしいクオリティでした。さすがです』
珍しく労いの言葉から入った。だがこういう時こそ本題は恐ろしい。
『さて。例のVtuber、『白亜凛音』さんの件、正式にオファーが来ました。先方も、ぜひKanata先生に、と熱望されています』
「……」
『どうしました? 何か問題でも?』
「……いえ、問題ないです。やります」
俺は、壁越しに聞こえる春日さんの泣き声を聞きながら答えていた。
(冗談じゃない)
(俺の曲を、こんなズタボロのまま世に出されてたまるか)
作曲家『Kanata』としてのプライドに、火が付いた瞬間だった。
「柊さん。その『白亜凛音』の資料、至急送ってください。それと彼女の『生歌』のデータ、ありますか?」
『……フフ。珍しく前のめりですね。承知しました。すぐに』
俺の平穏な生活は終わった。だが、新しい「戦い」が始まろうとしていた。まずは、隣のこの騒音源(天使)をどうやって「マシ」なレベルまで引き上げるか。
正体を隠したまま。
前途多難すぎて、めまいがした。
—――――――――――――――――――――――――—――――――――
ここまで読んでくださって、ありがとうございます!
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