幼馴染 乗り換えよ?
はっ
ははは...
へぇ... そうなんだ
いやいやいやいやうそうそそんなあり得ないだって別に夏目って篠崎さんとそういう関係じゃないでしょてかそもそも夏目は女の子に対してそういう感情別に持ってないし私夏目の事この学園入ってからずっと近くで見てきたからそれはよくわかってるしだから夏目は今ここで何故か嘘をついてて
....何故か嘘をついて..て
なんで?
私 夏目の事信頼してるよ?
どうして私に嘘つくの 嘘つかないといけない理由があるの?
私ずっと学園入ってから一緒だったよねいつも夏目のそばにいてそれでさ色々思い出とかも作ったじゃん2人でプール行ったり放課後カラオケしたり実質デートみたいなこととか沢山してさなのにどうして夏目は
---篠崎さんに騙されてるんだ
そうだ そうでしかない
じゃなきゃあの純粋な暁月夏目が
私の知ってる暁月夏目が、そんな事するはずがない。
「ねぇ篠崎さん」
篠崎遙 同じ学年の生徒だけど特別何か話題性があるわけでもない
夏目との関係性の噂も耳にしないただの女子生徒
夏目には不要な存在
「篠崎さんはわからないと思うけどさ」
「私と夏目ってこの学園来てから」
ずっと ずっと今までいつでもどこでもさ
「ずっと一緒だったんだよ」
「だから今更
そうして私は自分の思いを吐き出して---
「幼馴染」
.............ない ありえない
それでも篠崎さんは無情にも言葉を続ける
---私には聞く義務があるように
「私 暁月夏目の」
「幼馴染だよ」
幼馴染
小さい時からずっと側にいた存在。
夏目をずっと見てきた存在
だったら私って何?
学園でずっと一緒だったから?
それで?目の前の存在はいつから夏目と出会ってたの?
......へぇ
なんかもう全部どうでも良くなったかも
今って授業中だっけ?そんなのどうでもいいや
すごくイライラする
身体で媚びるしか脳のない尻軽女
「ねぇ夏目」
ダメだよ夏目。それは毒
近づくだけで夏目に影響を与える猛毒だよ。
だから夏目が夏目じゃなくなっちゃったんだよね。
だったらさ
「そんな女よりもさ」
---私が解毒してあげるよ
「幼馴染」
「私に乗り換えない?」
夏目は私から目を逸らさずに見つめてくれる
教室内の音は私には聞こえない
私は今 暁月夏目だけを捉えているから
だけど一つ
耳に障る声が聞こえてくる
「自分のプライドに固執してる存在」
呼んでないのに
声を掛けていないのに勝手に喋り出す女
「そんなあなたは」
「幼馴染に相応しくない」
「まいふれんどみかわ」
「貴方を有害指定として扱う」
いいよ別に よくわからないけどさ
「ねぇもうそれいいよね。いい子ぶるのやめようよ篠崎さん」
「まいふれんどとか言ってるけどさ、私も篠崎さんもお互い何も知らないし」
「汚ったない厚化粧が剥がれた時点でそれ、いらないよね」
応えるように 間髪入れずに声が返ってくる
「オールOK」
「もとより化粧はしてない 私は常にありのままを見せているから」
「どんな理由であれ夏目くんを騙したのは事実だよね」
そこまでして引っ付く理由ってなんなの
「そんなに幼馴染の肩書きが捨てられないのかな」
ムキになってるのは理解してる でもどうしても言葉がとまらない
「まいふれんど 自分の発言を思い出してほしい」
「"幼馴染"を求めてるのは貴方だけ」
わかってるよ。だって篠崎さんは本当の幼馴染
肩書きなんかにこだわる必要はないもんね
いいなぁ 羨ましいな
「私も夏目も そんなのに固執してない」
「自分のプライドを夏目に乗せて都合よく使い回す為には」
「診川にとってそれが必要になるだけ」
「そうしなければ私に勝てないから」
へぇ そっか
「私やっぱあなたのこと嫌いだなぁ」
「私は夏目以外興味ない」
うるせぇな
「聞いてないから黙ってろ♡」
「無理」
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