ぴよぴよさんの家にいたバークレーというイヌとの思い出を綴った物語です。その家での新参者である子どもぴよぴよさんが微笑ましいです。そして泰然としている先輩のバークレーがユーモラスです。作中では、時を経て二人のその構図が変わっていきます。読む者は微かな痛みと自然な成り行きを見守る事になります。人以外の生き物との関わり合いを経て成長する子どもの成長譚でもある本作。胸に残る良作です。どうぞ、御一読ください。お勧めいたします。