046頁 二人分のこばこ

私より、数日だけ早く生まれた君へ



時々、考える


君は今、何処で何をしているんだろう


元気にしているだろうか。


私と同じだろうか

全く違うものを見ているのかな


そんなことを思う



私の手元には二人分の臍の緒があった


今は何処に行ってしまったか、わからない



でもね



もしかしたら、

丹田から聞こえるのは君の声かもしれない。



おかしいよね

繋がったことなんてないのに、そう思う



それでも

見たことがあるかもしれない


なんとなく

ずっと残ってる


君は忘れてしまっただろうか

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