第2話 夢の約束
直樹は珍しく夢をみました。紫色の空間に直樹は立っていました。足元をみると気味が悪いぐらいの真っ黒でした。ふと、顔を上げると自分と背丈が変わらない妖狐が立っていました。こんなかっこよく凛とした人を初めて見た直樹は驚きすぎて言葉は出てきませんでした。すると妖狐が言いました。
「君の叶えたいものはなんだい?」
甘くとろけそうな口調でうっとりとしていました。まるで自分の欲求、夢を実現してくれるのでという感じの雰囲気がしました。直樹はこう言いました。
「信頼できる友達がほしい。」
「本当にそれでいいのか?」
「はい、こういう願いって叶ったら命をとるんですよね?」
「なんでそれをしっているの?」
「昔本で見たことがありますから。」
「それでもなお願いを変えないと?」
「はい、変えません。」
妖狐は困りました。この願いを聞き入れ叶った時にこの子命がなくなることを。
「お前の願いはわかった、叶えるかはお前の今後の行動次第だ。」
「どうしたらいいんでしょうか?」
「明後日学校に行きなさい、できれば保健室横の自主室にいるんだ。」
「・・・いかないとだめですか?」
「行かなければ願いを叶えられないと思え」
そう言って妖狐は消えました。
その時に直樹は目を覚ましました。朝の7時45分でした。
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