孤児院出身で、仕立て屋を営む夫婦に引き取られ育ったユミナ。
ある時ユミナは本当の父親が貴族であることを告げられ、今は亡き父のいた男爵家に引き取られることになります。
そこには継母や義理のお姉さんがいたのですが、いじめられて辛い思いをするなんてことはないのでご安心を。むしろお母様もお姉様も、本当の家族としてユミナのことを愛してくれました。
物語としての波乱が起きるのは、それから三年後。魔法学園に入学したユミナは、そこで第四王子のラディアスと出会うのですが、ふとしたきっかけで彼の恋人役をやることに。
恋人ではなく、恋人役。王子という立場から何人も寄ってくる女子生徒をなんとかするための虫除けです。
王子の頼みなんて断れないと引き受けるユミナですが、あくまで役のはずなのに、ラディアスのことを知るうちに、だんだんと惹かれていく心。
本当の恋人ではないのだからと自分に言い聞かせるのですが、ラディアスのためにできることを見つけたら、全力で何とかしようとするユミナ。
心惹かれるのは、そんな彼女を間近で見ているラディアスも同じです。
仕立て屋の娘が男爵令嬢となり、王子の恋人役に。そこからさらにどこへと進んでいくのか。
甘くて微笑ましい恋愛模様が描かれます。
継母や腹違いの姉と共に暮らす、男爵令嬢のユミナ。
こんな家庭環境なら継母達にいじめられるのが定番ですけど、本作は違います。
お義母さんもお姉様もユミナのことを可愛がってくれて、魔法学校にも通わせてくれる優しい家族です。
そんな魔法学校で、ユミナに運命の出会いが。
それは第四王子のラディアス様。あるきっかけでユミナは、ラディアスの恋人役に選ばれたのです。恋人役……とは?
実は女性嫌いのラディアス様。虫除けのために恋人のフリをしてくれる相手として、ユミナが選ばれたのです。
なんだ、本当の恋人じゃないのか……なんて思ってはいけません!
ラディアス様本人は気づいていないですけど、ユミナのことを大切に思う気持ちがひしひしと伝わってくるのです!
ユミナも、自分は恋人役。本物の恋人じゃないって言い聞かせながらも惹かれていってるのが丸わかり。
とはいえ相手は一国の王子で、たいしてユミナは貴族の中でも身分の低い男爵令嬢。
簡単に結ばれそうにありませんけど……。
ラディアスのために頑張ろうとするユミナの健気さと、最初はツンとしていたラディアスが溺愛モードに変わっていく様子に、キュンキュンしました!
身分差なんて関係ありません。どうか王子様と結ばれますように!