主人公が突然ジャングルへ放り込まれる導入は緊張感とコミカルさが絶妙に混ざり、読者を一気に物語へ引き込みます。
恐竜のような生物や巨大蛇との遭遇が続く中、主人公の情けなさと現実逃避気味の独白が良いアクセントになっていました。
ナビ子の軽妙な口調と、主人公の混乱との対比がテンポよく、異世界バトルロイヤルという過酷な設定を軽やかに読ませてくれます。
首筋に薬を打たれて急に冷静になる展開も、ゲーム的世界観と主人公の情けないリアクションが噛み合い、ユーモアとして機能していました。
全体として、シリアスな状況をコミカルに描くバランスが心地よく、今後どんな仲間とどんな戦いが待っているのか期待が高まる一篇でした。
突然、見知らぬジャングルに放り込まれた41歳の社会人・トミ。
そこは巨大な翼竜や凶暴な獣がうろつき、プレイヤー同士が最後の一組になるまで戦わされる、理不尽なバトルロイヤルの世界。
ただの異世界ゲームものかと思いきや、
主人公が若き天才でも、最強チート持ちでもなく、仕事帰りのジャケット姿のおじさんなのです。
状況に振り回されながらも、「仕事に戻らなきゃ」「これは本当に殺人じゃないのか」「連携しないと勝てないだろ」と、妙に現実的な感覚を持ち続けているのがとても良いです。
テンポの良い会話や、ゲーム的なシステム説明、そして急に命がかかる戦闘の緊張感。
軽さと危うさのバランスが絶妙で、先が気になる導入でした。
トミがこの理不尽な世界で、本当にリーダーになっていけるのか…続きを追いたくなる作品です。