165日疑われた男 165日疑われた女

梨華

彼の一目惚れ。

そう、彼は5年前に言った。

「視界に入りたいんだ」

「何度転生しても、あなたを愛する」

一緒に生きて。

一緒に、愛してるよ――りかちゃん。

世界一可愛い

0からはじまった恋。

彼は一目惚れ。

私は、いつしか愛していた

まっすぐ、私以外見るわけない男だった。

そう信じていた。

彼の目の中に映るのは、いつも私だけだった。

なのに――いつからだろう。

その視線の奥に、私じゃない誰かの影を感じるようになった。

「見るわけない」

そう自分に言い聞かせながらも、

どこかで知っていた。

私はもう、

彼に大切にされていない。

それが違和感のはじまり。

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