Last Love
@ayugal
第1話
「琴さん!次出番ですので舞台袖までお願いします!」
「はーい」
鈴宮琴(スズミヤ コト)26歳。
一応、今を輝く有名シンガーソングライターとして活躍してて、今日はテレビ局の音楽番組の生放送に出演している。
ミルクティー色に染められた髪は緩くコテで巻かれ、舞台用に濃いめの化粧を施してはあるが、くっきりとした顔立ちのおかげで自分で言うのもなんだけど美人だと褒められてきた。
次が私の出番で、なんと今日の番組のオオトリを任された。
22歳でデビューしてから早4年。
出したCDやアルバムはありがたいことに全てオリコンチャート1位を獲得できたし、何不自由なく誰が見ても順風満帆な人生と言えるだろう。
「番組もいよいよ最後となりました!
ラストを飾るのは、あの天才歌姫『KOTO』です!!!」
司会者の簡易的な紹介に続いて、正面でライトアップされた舞台に出る。
舞台から見えるのは四方八方に存在しているカメラに、会場に設置されたテーブルと椅子に座っている、同じ番組に出演していた歌手やアイドルグループ。
それと番組関係者や出演者の関係者。
ライブをするよりもよっぽどこっちの状況の方が緊張するし、ど真ん中に置かれた銀色のマイクスタンドはいつでも私を不安にさせる。
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