15日目
調査15日目:2025年11月6日
掲示板スレッド:秩父山間部連続神隠し事案を追う(Part 15)
タイトル:突入失敗と、結界から発せられた「姫の嘲笑」音声の報告。呪いの真の構造が判明。 投稿者:Kishimoto_Research 投稿日時: 2025年11月5日 07:00
カテゴリー: 奇譚・神隠し事案(秩父山間部)
岸本です。
昨晩、結界への突入を試みましたが、原因不明の物理的な拒絶反応により失敗しました。現場で記録されたボイスデータから、人間の女性による甲高い「嘲笑」と推定される音声を確認しました。解析結果を添付します。
この音声は、ミナモトジ伝説の悲劇の姫の意識的な関与を示す最重要証拠です。調査の結果、呪いの構造が判明しました。
この呪いは、片割れを犠牲にしなければならない呪いで、神隠しに遭った者を救うには愛するものを犠牲にしなければならないというものでした。それは愛の交換とも言うべき怖ろしい代償です。
その条件は……。
「必ずどちらかを片割れにしなければならない」
「ふたりのうちひとりを犠牲にしないとひとりも助からない」
これまで失踪した者と後を追ったものは皆恋仲でした。
片割れを助けるには片割れを犠牲にしなければならない、この構造ゆえに失踪者は帰還できないのです。
この残酷な構造は、我々の常識を超越しています。しかし、解決を諦めるつもりはありません。次の段階として、呪いの起源であるミナモトジ伝説の結末に、この「愛の交換」の呪いを無効化する手がかりがあると見て、調査の焦点を移します。情報提供を引き続き求めます。
◇
コメント欄 (計 15件)
No. 150. ユーザー名: 考察人 投稿日時: 2025年11月5日 07:15
コメント本文: 嘲笑の音声! これは決定的です。「愛の交換(犠牲)」という構造、やはりそうでしたか。ミナモトジ様の悲愛の物語の結末と完全に一致します。この呪いは愛を成就させる代わりに、どちらか一方が結界に捧げられるという、再現性の高いシステムです。
No. 151. ユーザー名: 正義の味方 投稿日時: 2025年11月5日 07:20
コメント本文: 岸本さん、ご無事で何よりです。この「愛の交換」という真実……やはりそうだったんですね。以前話題になった、神隠しから一人だけ帰還した人は、愛する人を失った現世に耐えられず自殺したと聞きました。彼らは、帰れなかったのではなく、互いを犠牲にしないために『帰らないことを選んでいる』のです。あまりにも悲しい。
No. 152. ユーザー名: 匿名 投稿日時: 2025年11月5日 07:30
コメント本文: 姫の嘲笑……ゾッとします。調査は続く。この呪いの真実にたどり着いてください!
No. 153. ユーザー名: ミナモトの祟り 投稿日時: 2025年11月5日 07:35
コメント本文: え、ちょ、待って。「片割れを犠牲にしなければならない」って、これ本当ですか? マジで呪いの構造……ヤバすぎる。
No. 154. ユーザー名: 匿名希望 投稿日時: 2025年11月5日 07:38
コメント本文: これが真実なら、水元さんと橘さんは助け出せないってことじゃん……だって、二人が恋仲なら、互いを犠牲にするわけない。泣ける。
No. 155. ユーザー名: 結界ウォッチャー 投稿日時: 2025年11月5日 07:40
コメント本文: No.151さんの「帰らない」説が繋がる。愛する人を手にかけてまで帰還する世界に、なんの価値もない。だから二人は結界の中に留まっている。
No. 156. ユーザー名: 神隠し被害者の会 投稿日時: 2025年11月5日 07:42
コメント本文: 私の古い知り合いも恋人でした。あの時、一人だけ帰れた可能性があったのに、彼は諦めてしまった。そういうことだったんですね。これ、公にして大丈夫なんですか?
No. 157. ユーザー名: 古代史マニア 投稿日時: 2025年11月5日 07:45
コメント本文: ミナモトジ伝説の姫って、武士と結ばれなかった悲劇の人ですよね。その嫉妬と悲しみが、愛を試す最悪の呪いになったのか…。悪意しかない。
No. 158. ユーザー名: ショック 投稿日時: 2025年11月5日 07:48 コメント本文: 鳥肌が立った。呪いとか信じてなかったけど、「愛するものを犠牲にしなければならない」って、あまりにも恐ろしい。
No. 159. ユーザー名: 第三の道希望 投稿日時: 2025年11月5日 07:50
コメント本文: 岸本さんの「解決を諦めるつもりはありません」という言葉に救われる。第三の道、絶対にありますよね?お願いします、二人とも救う方法を見つけてください!
No. 160. ユーザー名: チチブの住人 投稿日時: 2025年11月5日 07:53
コメント本文: ここまで具体的に呪いの構造が判明したのは初めてじゃないですか?この情報、国も無視できないレベルでは? 姫の嘲笑……地元の噂と一致する。
No. 161. ユーザー名: 情報屋 投稿日時: 2025年11月5日 07:55
コメント本文: 岸本さん、次は「ミナモトジ伝説の結末」ですか。それなら、八百年前の武士(ミナモトジ様)が、なぜ姫ではなく別の女性(付き人)を身代わりにしてしまったのか、そこが鍵になるかもしれませんよ。
No. 162. ユーザー名: 呪術師見習い 投稿日時: 2025年11月5日 07:58
コメント本文: この呪いは強すぎる。「愛」を対価にしている時点で、現代の術では破壊不可能だ。起源の伝説を辿るしかない。
No. 163. ユーザー名: 悲劇の再来 投稿日時: 2025年11月5日 08:00
コメント本文: もし、もし水元さんか橘さんのどちらかが、相手を生かすために自ら犠牲になることを選んだら、それは究極の愛になるのか? しかし残された側は生還したとしても生き地獄だ。呪いって残酷。
No. 164. ユーザー名: 匿名 投稿日時: 2025年11月5日 08:05
コメント本文: 姫の嘲笑、最重要証拠。これだけで飯が食える。この展開、最高に面白い。
◇
記録:岸本忠雄と境界の番人のダイレクトメッセージ
ログ日時: 2025年11月5日 05:00:00~05:15:30
[岸本リサーチ]:
片喰神社の御神体石前で結界への突入を試みましたが、拒絶されました。私の突入は失敗すると貴方に事前に警告されていました。結界への突入を拒絶させる具体的な呪いの構造を知っていたら、教えていただきたい。
[境界の番人]:
貴方の一連の調査結果や水元氏の手帳から分かったことは、ミナモトジの呪いは、必ず片割れになる呪いだということです。結界を開放する唯一の代償は、愛する者を救いたければ自分が犠牲になる。自分が助かりたければ愛する者を犠牲にしなければならない。
[境界の番人]:
これが、『片割れの呪い』が意味するところです。どちらかが現世へ帰るためには、必ず、もう一方が幽世(かくりよ)に留まるという「交換」を成立させなければならない。それが、呪いの構造です。
[岸本リサーチ]:
片割れが、どちらかが必ず犠牲になる。つまり、水元くんも、橘くんも現世へ帰らない。帰れないんじゃなく互いを犠牲にしたくないから帰らないのか。私は、二人が望まないことを試みていたのかもしれない。
[境界の番人]:
その通りです。だから、神隠しにあった者たちは二人とも帰ってこない。過去の生存者も、生還後に愛する者を失った『引き裂かれてしまう現世』に耐えられず、『幽世』に渡りました。彼らは『帰れない』のではなく、互いに互いを犠牲にしたくないから『帰らない』のです。
[岸本リサーチ]:
互いに互いを犠牲にしたくない。だから『愛の交換』と言っていたのか。
[境界の番人]: 八百年前の出来事もそうです。姫の付き人が武士(ミナモトジ様)を連れ出そうとした際、彼女自身が身代わりとして捕らわれました。これが、必ず片割れを犠牲にしなければならない呪いの起源です。
[岸本リサーチ]: あなたは、ミナモトジ様の悲愛の物語、そして結界の『愛の交換』という残酷な仕組みに詳しすぎる。あなたは一体、何者なんですか?
[境界の番人]: (……)
[境界の番人]: (返信なし。未読状態が続く)
◇
資料:ボイスデータ解析結果報告書
作成日時: 2025年11月5日 06:30
作成者: Kishimoto_Research
対象音声: ボイスレコーダーNo. 14-A(23:59:15付近)
解析結果: ノイズ除去後の波形解析により、音声は極めて短いが、人間の女性の声による甲高い笑い(嘲笑と推定)であると断定。無作為なノイズではない。姫の意識的な関与を示す、最重要証拠。
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