13日目
調査13日目:2025年11月4日
掲示板スレッド:秩父山間部連続神隠し事案を追う(Part 13)
タイトル: 【速報】水元氏の手帳を分析完了。この地の神隠しの原因は「ミシャグジ」ではない。結界への進入方法を発見。 投稿者:Kishimoto_Research 投稿日時: 2025年11月4日 09:00
カテゴリー: 奇譚・神隠し事案(秩父山間部)
岸本です。
入手した水元透氏の手帳の分析が完了しました。結論から報告します。これまで我々が神隠しの原因として追ってきた「ミシャグジ様」は、長野地方などで有名な由緒ある神であり、その信仰自体は真実です。しかし、この秩父山間部で起きている連続神隠し事案の真の原因は、そのミシャグジ様ではありませんでした。
この地の結界を生み出しているのは、地元でミシャグジと混同されてきた、全く別の神です。手帳には、その神の正体に関する古い記録と、結界の「進入方法」が記されていました。
私はこの情報が、行方不明者を連れ戻すの鍵だと確信しています。現在、私は手帳に基づき、結界への単独突入の準備を進めています。
調査は、命を賭して行うことなるかもしれません。成功すれば水元くんたちが、失敗すれば私が、結界の奥へ消えます。続報は、全てが終わり次第、必ず行います。
◇
コメント欄 (計 12件)
No. 127. ユーザー名: キタキタキタ! 投稿日時: 2025年11月4日 09:10
コメント本文: 嘘だろ!?ミシャグジじゃないってどういうこと!? 別の神って誰だ!?でも進入方法がわかったなら、あとは突入あるのみ! 岸本さん、頑張れ!
No. 128. ユーザー名: 正義の味方 投稿日時: 2025年11月4日 09:15
コメント本文: 危険すぎます! 警察に記録を渡すべきでは!? いや、警察は神なんか信じないか。頼みます、生きて帰ってきてください!
No. 129. ユーザー名: 秩父住民A 投稿日時: 2025年11月4日 09:20
コメント本文: 「別の神」…。地元にも、ミシャグジ様とは違う、もっと古い話があったと聞いたことがあります。悲恋の物語のような……。もしや、それですか?
No. 130. ユーザー名: オカルト大好 投稿日時: 2025年11月4日 09:25
コメント本文: いよいよ最終局面ですね! 熱い! 進入方法を公開すべきでは? 万が一の時のために。
No. 131. ユーザー名: 情報収集班 投稿日時: 2025年11月4日 09:30
コメント本文: 別の神の存在をミシャグジでカモフラージュしていた……これは事件の裏に意図的な隠蔽があった可能性を示唆しています。警戒してください。
No. 132. ユーザー名: 境界の番人 投稿日時: 2025年11月4日 09:35
コメント本文: Kishimoto_Research氏、その手帳は真実を指し示している可能性が高い。だが、進入の先にあるのは救いとは限らない。あなたは八百年の悲愛の物語を終焉させる覚悟があるか?
No. 133. ユーザー名: 匿名 投稿日時: 2025年11月4日 09:40
コメント本文: 単独潜行は反対です! 誰か協力者を見つけてください。我々は外からできることをしますから。
No. 134. ユーザー名: ミナモト推し 投稿日時: 2025年11月4日 09:45
コメント本文: 邪魔しないでよ! 水元様は結界で幸せに暮らしてるの!新しい神様?どうでもいい! 結界の扉を開けないで!
No. 135. ユーザー名: 真実を追う 投稿日時: 2025年11月4日 09:50
コメント本文: ミシャグジ信仰を追う中で、別の神の記録を発見した水元氏の執念は凄まじいな。岸本氏、彼を信じ、どうか無事に二人を帰還させてください。
No. 136. ユーザー名: あかり応援 投稿日時: 2025年11月4日 09:55
コメント本文: 橘あかりさん、助かる希望が見えてきたのですね。どんな神様でもいい、岸本さんの成功を祈ります。
No. 137. ユーザー名: 鍵穴 投稿日時: 2025年11月4日 10:00
コメント本文: 「正しい進入方法」。やはり、物理的な力ではなく、儀式的な、ルールに基づいた手順が必要なんですね。手帳こそが「鍵」だった。
No. 138. ユーザー名: 考察人 投稿日時: 2025年11月4日 10:05
コメント本文: 満月の夜の事件から、わずか一日で手帳を分析したのか。よほどの情報量が詰まっているはず。岸本氏の安否が心配だが、続報を信じて待つ。
◇
資料:水元透の捜査手帳より、岸本忠雄の抜粋
【記録日:2025年1月5日】
秩父山間部での不可解な失踪事案(当時一件)の調査を開始。地元の噂では「ミシャグジ様の祟り」として片付けられているが、ルポライターとしての直感が、この裏に隠された何かがあることを教えている。まずはミシャグジ信仰を軸に、資料収集を進める。この地の伝承は妙に古い。
【記録日:2025年2月20日】
廃墟と化した片喰神社の古い蔵から発見した、地元の郷土史家の遺品(明治初期の和歌集の写し)から、重要な記述を発見。「石棒や蛇神を崇める信仰」とは別に、「悲しき姫君の嘆き」と「東国武士の魂」に関する伝承が、この地で熱心に信仰されていたことが判明。神隠しの伝承に結びつくのは、むしろ後者だ。ミシャグジが偽物ではない。だが、この地で神隠しを引き起こしているのは、ミシャグジではない。意図的に、この「悲恋の神」の正体がミシャグジに上書きされ、隠蔽されてきた痕跡がある。
【記録日:2025年3月28日】
古い和歌集の切れ端から、真の神の正体を見つけた。
その名は「ミナモトジ様」。
今からおよそ八百年前、源氏の武士と、地元の名主の娘である姫君が身分違いの悲恋に落ち、この地で心中を図った。彼らの魂は結ばれず、武士の魂が山を荒らす荒ぶる神となり、姫君の魂がそれを慰める結界の核となった。結界の目的は、愛する武士(神)を永遠に静めること。すなわち、「悲愛の物語を永遠に繰り返す場所」として、魂を囚え続けている。
【記録日:2025年4月18日:最終記述】
結界への入り口は、片喰神社の奥にある祠、通称「御神体石」にある。結界の核である姫君の魂が籠もった場所だ。
進入条件は、御神体石の真下の岩肌に、月の影が完全に落ちた瞬間、真の神の名(ミナモトジ)を三度唱え、姫君に捧げる「対となる愛の鍵」が必要だ。
私は、自分が集めた全ての記録、すなわちこの手帳こそが、結界を開く「対となる愛の鍵」だと信じている。私は入る。この八百年の悲愛の物語を終わらせるために。
もし誰かがこの手帳を見つけたなら、私を追って来ないでほしい。二度と帰れなくなるかもしれない。
だが、もし橘さんが危険に晒されるようなことがあれば、この手帳を持って、彼女だけは救い出して欲しい。
一人なら、片割れなら助かる道があるだろう。
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