第4話 ☆と♡の違いを考える


──『完結したけど伸びなかった作者の創作論』第4回


 カクヨムを続けていると、つい気になってしまう数字があります。

それが、「☆」と「♡」の数です。

どちらも嬉しい反応ですが、並べて見ると、

不思議と違う意味を持っている気がします。


 僕の完結作では、☆が32で、♡が285でした。

これを執筆時には、☆が32で、♡が293になっています。


 本当にありがとうございます。


 つまり、「読んで良かった」と感じてくれた人よりも、

「なんとなく好き」と思ってくれた人のほうが、ずっと多かったということです。


 最初のうちは、この差を見て少し落ち込みました。

「面白いと思われていないのかな」と。

でも、しばらく考えてみると、

☆と♡は、まったく違う“気持ちの動き”なんだと気づきました。


☆は「評価」であり、♡は「共感」なんです。


 ☆をつけるとき、読者様は“作品を見たあとに判断”しています。

「この作者の物語は良かった」と。

だから、☆は作品そのものへの“信頼の証”です。


 一方で、♡は“読んでいる途中”でも押せます。

シーンひとつ、セリフひとつに対して、

「ここ好きだな」「この描写いいな」と感じた瞬間の反応です。

いわば、“その瞬間の共鳴”なんです。


 つまり、☆が少なくても♡が多いというのは、

「刺さった瞬間がたくさんあった」ということ。

読者の感情を動かしたという意味では、

実はすごく価値のあることなんだと思います。


 ……と、思います。あくまで感想。根拠はありません。


 僕は最近、☆の数よりも♡の傾向を見るようになりました。

どの回で♡が増えたのか、どんな展開のときに反応があるのか。

それを観察していると、読者の心の動きが少しずつ見えてくるんです。

物語を通して誰かの感情を動かせたなら、

それだけで“成功”なんじゃないかと思うようになりました。


 ☆は信頼。♡は共感。

どちらも作品にとって、大切な反応です。

そして、そのどちらも「届いた証」なんです。


 そのため、最近では反応があっただけで嬉しくなります。


 次回は、そんな数字に一喜一憂しながらも筆を止めなかった理由――

“エタらないためのメンタル術”について、僕のやり方を紹介します。

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