特異点であれ

ヨイクロ

あ、少数派

 有線ヘッドフォンをつけてる


 周りと違うからかっこいいと思ってる



 隣のコーン茶を選んでる


 自分だけが知ってる良さに浸ってる



 ペデストリアンデッキで早歩きしている


 小さな一番に喜びを覚えたから



 脛毛を切らないでいる


 帽子を後ろ向きに被っている


 爪を噛んでいる


 小難しい言葉を話してる


 自前のアルコールを使ってる


 家庭菜園をしている


 とぼけてみる



 周りと違うからカッコいいと思ってる。


 自分だけのだと錯覚している。



 でもいつか気付いた


 いつかは気付く運命だった


 別に唯一ではない


 別に憧れられるわけでもない


 

 でもそれでいい


 少しの幸福があるから


 周りに埋もれないから


 自分がだと知覚できるから


 自分がであると誇れるから

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

特異点であれ ヨイクロ @yoikuro

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ