第2話 — 道と最初の戦い

鏡の砂の道を歩く。

太陽は直視できないほどに照りつけ、ここでは影さえ不誠実に見える。


「真面目すぎる」とソトが言い、剣の構えを見ていた。

「ただの道具だ、運命じゃない」

「じゃあ、君は?」

「異常者だ。ルールは俺に適用されない」


最初のモンスターの群れに遭遇する―半透明で、かつて体を持っていたことを思い出そうとする煙のような形。

動きは滑らかで、まるで何か知性がささやきかけているかのよう。


システムが心に知らせる:


> 「モンスター クラスD。勝利報酬:コードフラグメント」




「予想はつく」とソト。

「ヒーローっぽく剣を振るつもりか?」

「もっといい案があるか?」

「バカはやめろ」


彼はエーテルピストルを一発。

空気が光の線に爆発する。

10体が瞬きする間に倒れた。


「どうやった?」

「論理と少しの狂気」と彼は言い、想像の煙を吹きながら。

「論理が可能にし、狂気が引き金を引かせる」


力の問題ではない。

ルールを書き換える勇気の問題だった。

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