仁義なき転生〜待ってろクソ野郎ども〜
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第1話 記憶
「ハーデスお坊ちゃま!かっ飛ばせー!でございますぞ!」
さぁ、始まりました!異世界ベースボール!司会はハーデス、応援はセバスチャンでお送りします。
さぁハーデス選手!バット———とは名ばかりの、その辺に落ちてた角材———を振りかぶって、悪党の頭にフルスイング!ストライクコースだぞー!
……おっと、読者の諸君、こんにちは。なんでこんな事になってるか知りたいって顔だな?
ああ、待って待って!ブラウザバックしないでくれ!
オーケー、それじゃこの、頭にバットが当たる寸前の、ちょーいいところで一時停止だ。
先に俺、ハーデスの……前世の身の上話をしよう。
なに、こういうのは我慢した方が気持ちいいらしいからな。何話か後までお預けにしよう。
それじゃ長ーい回想、張り切ってどうぞ!
—————————————————————
「結婚おめでとう!」
皆と共に息子に祝福の言葉をかけながら、男———ジミーは幸せの絶頂にいた。
周りを見渡せば愛する家族に、少ないながらも大切な友人。地味に、地道に生きてきたジミーにとって、この景色こそが得たかったもの。そしてこれからも守っていきたいものだ。
見渡していると、父と目が合った。これからの時代、手に職をつけなくちゃいけないと、厳しく育てられた子供時代。
犠牲にしたものも多かったが、お陰でこんなに愛しい妻も貰え、息子が結婚するまで無事に育てられた。
ああ——と。ふと思い出す。親父は僕の結婚式の時、手がつけられないほど泣いていたっけな。
あの時は辟易したもんだけど、今ならその気持ちが痛いほどわかる。
……などと考えていると、父が大笑いする。
「おいジミー!なに泣いてるんだ!」
気づけば、僕の目からも滝のように涙が溢れていた。チクショウ、親父のようなヘマはするまいと、昨夜妻に語ったばかりだというのに。
「親父、やっぱりじいちゃんそっくりじゃん!」
息子にまで笑われてしまう。ああ、そうさ。
僕は親父の息子で、お前は僕の息子なんだぞ?覚えてろ、孫の結婚式には僕が笑ってやるからな!
そう言ってやろうと思ったのだが、汚い嗚咽ばかりで言葉にならない。クソ、これじゃかっこがつかないな……
「……ぅぐっ……ト、トイレに行ってくる……!」
なんとか捻り出した言葉。参列者たちの笑い声と生暖かい目が背中に刺さる。
いや、本人たちは撫でているような感覚なのかもしれないが、感動と羞恥がない混ぜになった今の僕には、アブに刺された後みたいな痛痒さだった。
「……ふぅ。落ち着いた……」
結局、そこから少し離れたところにあるトイレの個室にこもり、音楽を聞いてたっぷり20分くらいかかって落ち着いた。体の水分が目から全部出た感じだ。
ビチョビチョになったスーツのジャケットを持ち、急いで式場に戻る。
……おかしい、やけに静かだ。まさか、泣いた僕にみんなでサプライズってワケじゃないよな?
パーティ会場の入口が近付いた時、おかしな匂いに気付く。
火薬と……鉄さびみたいな匂い。火薬はクラッカーやらで使ってるかもしれないが、こんなに匂いがするほどだったか?
それに、鉄さび?来た時には、こんな、その、匂いは、しなかった、だろ?
猛烈な嫌な予感に、動悸が速くなる。目の前がうっすら赤くなるのを感じる。心拍が上がりすぎている。まともな思考が出来ない。
式場直前の、大きな扉の前に立つ。カーペットが赤い。このカーペット、最初から赤かったか?
大扉に手をかける。クソ、後は押し込むだけだ。大丈夫、サプライズに違いないんだ。
そう、だって今日は息子の結婚記念パーティだぞ?家族をみんな呼んで、友人をみんな呼んで……それでも合わせて30人くらいだけど、僕という人間の全てがここに集まっていたんだぞ?
なんで何も音がしないんだ!?なんなんだこの変な匂いは!?
クソ、クソ!扉を開けろよ、ジミー!
……だが、扉が開けにくかったのは、単に自分の勇気が出なかっただけではないと、すぐにわかった。
開けた大扉の先には、反対側から扉に寄りかかる友人の姿。その体からは血を流し、目も虚ろだ。
「トーマス!おい、返事をしろ!何があった、トーマス!?」
恐ろしくて、声をかけることしか出来ない。生きているのかもわからない。
僕がパニックになっていると、トーマスがうわ言のように話し始めた。
「……ジミー……良かった、お前が……無事で……
……警察を……呼んで……向こうには……行くな……」
トーマスに言われ、警察の存在を思い出す。震える指で911に電話をかける。
「トーマス、待ってろ!気をしっかり持てよ、僕は向こうを確認するから……!」
トーマスは行くなと言うが、それは無理な話だ。911のコールを聞きながら、匂いの濃い方へと進んでいく。
『……911です。何かありましたか?』
進んですぐに気付く。従兄弟のルーシー。息子の友人のベン。
「ああ……ええと、シティホールでパーティをやっていた者なんですが……」
テッドおじさん。妻の両親。
「トイレに行って帰ってきたら……そこら中血まみれで……」
ああ……ああ、嘘だろ、親父!母さん!
『すぐに向かわせます。貴方のお名前は?』
そして、会場の中央。フラフラと歩んできた僕の目の前に横たわるは、幸せの絶頂にあったはずの息子と義理の娘、そして愛する妻だった。
「ああ……!ジュニア!しっかりしろ!」
携帯を落とした。跳ねたのは血。もはや誰のものか分からない、血だ。
自分が泣き叫ぶ中、電話向こうと慌てた様子なのが微かに聞こえる。
喚きながら、妙に冷静な自分も感じていた。そうさ……上手く行き過ぎてたんだ。僕の人生にしては、出来すぎだったんだ……!
こんなことになるなら、全部ぶっ壊れるなら……もっと好き放題生きてやれば良かった!
それから、どのくらい経っただろう。ほんの数分か、あるいは数時間だったかもしれない。
どうだっていい。結論から言えば、僕以外みんな死んだんだ。僕を構成するものは、僕以外全て滅びた。
時間感覚も曖昧だし、正直どうやって帰ったかも……いや、次の記憶まで何をしていたかさえ思い出せない。
あるいは、何もしてなかったのかも。
とにかく、数日して警察に呼び出されたんだ。
その時の僕は何日も風呂にも入らず、飯もほとんど食わず……とにかく酷い状態だったらしい。
スラムのホームレスの方が、まだいい暮らしをしてたんじゃないかな。
「ブラウンさん?聞いてますか?」
そもそも、今さら警察が僕になんの用なんだ?休日の真昼間に30人殺されるような無能な集団に、僕の貴重な時間を奪う権利があるのか?
大人しくドーナッツでも食べていればいいんじゃないか?
「ジミー?もしもし?ジミー・ブラウン!」
フルネームを呼ばれて、ようやく思考から帰ってこられた。まぁ、帰ってきたところで所感は変わらないわけなんだけど。
「……はい、今更なんの用ですか。」
驚くほどスカスカの声が出た。何も食べてなけりゃ、言葉を発したのも泣き叫んだのが最後だからな。逆によく声が出たよ。
「銃撃犯が見つかりました。」
そんな警官……刑事だか警部補だかの声に、僕は一筋の光明を見出す。
ああそうだ、復讐だ!復讐してやれば僕の気持ちも少しはマシになるかも!だってほら、そう思った瞬間に空腹を感じるほどなんだから!これは僕の生命活動に、必要なことに違いない!
警官はそんな僕の表情を読み取ったらしく、なんとも言えないような顔になる。
まぁいいさ、復讐って世間一般ではあんまり良くない考え方みたいだしな。みんな復讐したくなるような事態に陥ってないから気づいてないだけだけど。
「実は、監視カメラの映像から、すぐに犯人はわかっていたんです。ですが、彼はこの辺りを牛耳るマフィアのボスの息子でして……私たちも簡単に手が出せない状況でした。」
はっ、だからなんだって言うんだ。別に僕には関係ないぞ。どうせ生きてたってもう何も残ってないんだ。
復讐の過程で死んだって、僕は困らないし。世界に迷惑をかけて死ねるなら、最高にクールだ。
「ですが、状況が変わりました。これは例外的な行動ですが……この写真をご覧ください。」
そう言うと、警官は何枚かの写真を見せてきた。
そこに写っていたのは、4人の若者。全員幸せそうな顔で絶命しているように見えた。
死んでいると判断できたのは、写真のあちこちに……ほら、あの刑事ドラマとかでよく見る数字のプレートみたいなやつが置かれていたからだ。あと吐瀉物とか泡とかで汚い。
「彼らが銃撃犯です。先日、郊外のモーテルで死亡しているのを発見されました。
どうやら薬物乱用によるオーバードーズで死亡したようです。」
……おいおい、ふざけるなよ?復讐の相手がもう死んでるだって?この空きっ腹はどうしてくれる?
「お気持ちはわかります。ですが、貴方の人生はここで終わりでは無いんです。どうか気を落とさずに……」
「……気持ちが分かるだって?」
警官がしまったという顔をする。はっ、もう遅いぞ。エンジンはかかったしアクセルも踏んである。
「アンタは自分以外全てを失ったことがあるのか?それとも、ボロ雑巾の気持ちを考えられるほど想像力豊かなのか?
死ぬ気力すら湧かなかったのに、頑張って振り上げた拳をおろす先がもう無い気持ちが?
分かるわけないだろ、そんな気持ちが!?俺にだって分からないのに!」
人生でこんなに怒鳴ったことがないってくらい怒鳴った。
まぁいい、返答を聞くだけ無駄だ。死んだやつは生き返らないんだからな。大事なものも、そうじゃないものも変わらない。それだけがこの世の真理だ。
わざとらしく不機嫌に、扉を乱暴に閉めてその場を去る。警察署内でかなり大胆な行動だったが、誰も咎めはしなかった。
当たり前だ。彼らにとって僕は今、この世で五本の指に入るくらい哀れなやつだから。叱ったって響くわけないから。
僕だって、死にかけのネズミに触って怪我をするのはごめんだ。病気になりそうだし。
そこからは……とにかく腹は減ったから、シャワーを浴びて、バーガーの宅配を頼んだ。体に悪いからって妻は食べさせてくれなかったけど、ずっと食べたかったんだ。
久々に食べたバーガーは味がしなかったけど、やりたいことをやってやったという哀れな達成感が、ほんの少しだけ残った。
……だから、必然だったのかもしれない。
宛もなく街を歩いていたら、普段は絶対入らないような路地裏に入ってしまったんだ。
そこで、正式な名前はよく分からない……オスだかメスだか、ラムネだかグミだかって薬物の取引現場を見つけてしまった。
僕は通報しない代わりにその薬物を少し分けてもらって、使ってみたんだ。その……少しだけ。どうせ最悪なら、ちょっとやってみようかなって思って。
だけどまぁ、ハマる人がいるのも分かる。さっきまであんなに死にそうな気分だったのに、使ったらすぐに楽しくて仕方なかった!
そう、売人の言葉を借りるならまさに、ハンパないって感じ!
僕はその気分のまま踊り狂ってたら、いつの間にか道路に飛び出してトラックにハネられたんだよね!
笑える!でも、最悪の気分をなんとか最高にして、その状態で死ねるなんて、逆に最高だと思ったんだ!
ああ頼むから、もう終わりにしてくれよ!バラバラに弾け飛んだ、最高にクールな仲間たち《からだ》を見ながら、僕の頭は最後そんな風に考えていた。
「起きろジミー・ブラウン。仕事の話だ。」
ワオ、すっごいフローラルな香り!僕もしかしてどっかのバスルームにいるの?
この目の前のイケメンは誰だ?頭に光る輪っかとか浮かべて、天使気取り?
というか最後の記憶はトラックにハネられたとこなんだけど、あっちの方が夢だったってワケなのか?
「ここは天国?」
体を起こしながら、僕は天使っぽい人に尋ねる。だってほら見て、カーペットかと思ったらフワフワの雲だよこれ。
まだハイになってるんじゃなければ、間違いなく天国っぽい。
「まだだ、ジミー。君にはまだ、やらせたいことがある。」
天使はどこかへ歩きながら僕に言う。話す時は人の顔を見て話せよな!
ま、ここに居たって仕方ない。美味い食べ物は期待できないけど、ちょっと着いて行ってみるか。
少し行くと、雲の上にドアが浮かんでいる。なんだかシュールな光景だけど、やっぱりハイになってるのか?幻覚見てるんじゃなきゃ信じられない光景だぜ。
「ここだ。適当に座ってくれ。」
ドアを開けた先にあったのは、どっかの地下室みたいな……ブリーフィングルームか何か。それこそ、ギャングとかが作戦会議とかやりそうなとこ。いいね、ちょっと憧れてたんだ。
僕は近くにあったオフィスチェアに座ると、何回転かクルクル回って天使の方を向く。
「それで、僕にやらせたいことって?悪いけど、アンタはカッコいいと思うけど僕にそっちの気はないよ?」
自分の両肩を抱いて、性の猛獣に襲われぬようアピールをする。より魅力的に見えてなければいいんだけど!
「ハァ……死ぬ時に薬をやってたから、死んでからも影響が残ってしまったか……」
なんだって?やっぱり死んでるんじゃないか!
「いいか、ジミー。お前に復讐を果たすチャンスをやるが……やるか?」
「やるよ!」
おっと、ここは詳しい説明を聞くところだった?ごめん読者のみんな、つい反射で!
「あー、ごめん。読者が気になるって言うからさ、理由とか状況とかだけ説明もらってもいい?」
今回だけだよ?まったく。
説明がないと展開が急だのなんだの言われるんだから!
「読者?……まぁいい、ヤク中にまともに取り合うだけ無駄か……
いいか、ジミー。まずはこいつを見てくれ。」
そういって天使が手をかざすと、スクリーンが降りてきて何か映し出される。いいねそれ、ウチにも欲しい!
「この4人を見てくれ。見覚えあるか?」
「任せて、物覚えはいい方だ……ってオイ!ふざけるなよ、汚いもん見せやがって!僕に殺される前に勝手にくたばったファッキンヤク中どもじゃないか!」
もしかしてコイツは天使じゃなくて悪魔なのか?クソ、終わりにしてくれって頼んだのに!
神は死んだってマジだったのかよ!
「そうだ、お前の家族、友人の仇共だ。コイツらは我らが神に敵対する悪魔たちの手で転生させられていてな。
別の世界で悪事を働いている。」
……は?なんだって?
テンセイ……転生?何を言ってるのかさっぱりだ。キリスト教じゃ生まれ変わったらマズいんじゃなかったっけ?
「ふむ……日本人なら説明が要らないんだがな…とにかく、別の世界で蘇って、好き放題やってるって事だ。」
オーマイゴット……いや、神は死んだんだった。
つまりこの天使は、別の世界で復活したクソ野郎どもに、復讐する機会をくれるってことか?
「オーケー、理由はわからないけど、別の世界で復活したゴミ共を掃除させてくれるってことだな?
代わりにアンタは何を得る?僕から何を奪うつもりなんだよ?」
正直、僕の命ももう無いなら、得られるものなんてないぞ?ローンが残った家と……あ、あとコレクションしてたアクション映画のブルーレイ!仕方ない、アレはアンタのもんだ!
「そのゴミ共自体が問題でな。片付けてくれるなら、後は好きにしろ。」
そう言って天使は指パッチンをする。すごい、めっちゃ綺麗な音。やっぱりイケメンは指パッチンもイケてるね。
「お前が転生するのは、前とは別の世界…剣と魔法が主な戦闘手段の世界だ。そこの貴族の、長子であり嫡男として転生させる。」
指パッチンと同時にスクリーンの画像が切り替わり、ロード・オブ・ザ・リングのワンシーンか何かみたいなのが映る。
「金と自由を手にできる、かなり融通の効く立場だ。なにか何か生まれ変わるにあたって当たって望みは?」
ワーオ、貴族?最高だね。礼儀作法とか学んどいた方がいいかな。……だけどそうか、望みねぇ。
「……あ!1個思いついた!どうせ戦うなら、あの、ワイスピのダブル主人公のやつみたいになりたい!筋力とか戦闘技術とかは、あれ準拠にしてくれ!」
剣と魔法ってのにはあんまり詳しくないけど、あの映画は最高にイカしてた!ロック様でもステイサムでも、やりたい放題できて最高に違いない!
「ふむ……俗世のことはよく分からんが、私が最も優れていると判断した者を参考にしよう。他はないか?」
ほか?ずいぶんとサービスがいいな。
「……オーケー、いいヤツを思いついたぞ?今度は復讐を遂げる前に死にたくないから、不死身の力かめちゃくちゃ凄い治癒能力をくれ!」
ワイスピ×不死身は最強に違いない!いや…ウルヴァリンも夢じゃないぜ。
「よろしい、類稀な治癒魔法の力を与えよう。
後はサービスとして、相手の前世もわかる『鑑定』のスキル。
最低限のフォローアップとして、転生先の言語能力と一般知識を与えておこう。」
おいおいおい、日本の飲食店かお前は?そんなこと頼んじゃないのに、最高だな!
「もしかして、めちゃめちゃキツい任務だったりしない?」
さすがに心配になってきた。サービスが良すぎるし。
だがその問いに、イケメン天使はバツが悪そうな顔をする。
「いや……お前の前世は天の御使いとしても目に余るほど、哀れなものだったのでな。せめて次の世界では自由にさせてやりたいと、慈悲の心が芽生えた。
それに我が主も『よきにはからえ』との事だったのでな。次の生はぜひ楽しんでくれ。」
なんだよ、天使から見ても結構酷めの人生だったってワケ!?だが安心してくれ、任務も人生も、これからは派手にやってやる!
「時間だ。この扉を過ぎればお前は転生することとなるが、本当に良いな?」
イケメン天使はまたも急に現れた扉の前で言う。僕は……いや、別人になるし、一人称も俺に変えよう!
話の途中だが、俺は全速力で扉に突っ込んだ!
「悪者たちをぶっ殺して世界を救う!そんで人生は死ぬほど謳歌する!
派手に生きて、派手にぶっ殺してやるぜ!」
———そう言って扉ごと消えていくジミーを見て、天使は思うのだった。……ハイになったまま転生したらどうしよう、と。
—————————————————————
おかえり、みんな!10分ぶりくらいかな?
これでこの僕、地味で地道なジミーが、この俺派手な殺し屋ハーデスになった経緯がわかってもらえたかな?
……え?そこのセバスチャンは何者かって?
転生してから今までは何してたかって?
……後生だぜみんな!もう我慢の限界だ!一旦ぶん殴ってから続きでいい?
ちょっとだけ!先っちょだけだから!
ハーデス、イキます!
バキバキ、メキィッ!という軽快な破砕音とともに、椅子に縛りつけられた男の頭が割れる。
最ッ高だ!ハーデス最高の瞬間2025!
だが、俺はすかさずこう叫ぶ。
「ファッキンヒールだ!」
俺の叫びに応じて、弾け飛んだトマトみたいな頭がみるみる元のクソ野郎に戻っていく。
だが、痛みと恐怖だけは消えない。ようやく会えた1人目だ、俺の家族友人と同じ数……最低30回はこの恐怖を繰り返してやるからな!
……そろそろ教えろって?ったくわかったよ、そんなに知りたきゃ次の話を待ちな。地の文が書きにくすぎて、作者が飽きなきゃだけどな!
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