天高し瀬戸内を行くいろは丸
え〜、いろは丸事件は、海援隊の運行していた船である160トンの「いろは丸」が紀州藩の887トンの大型軍船の明光丸と備中(岡山県)の六島(むしま)沖で衝突事故をおこし、沈没、この事故を巡って海援隊の坂本龍馬は、万国公法(国際法)を用いて解決しようとし日本初の海難訴訟事件であり、、、、え〜、このいろは丸は、伊予国大洲藩の所有する船を海援隊が借りていたものだったので、大洲藩(その背後の土佐藩)vs.紀州藩、という構図になり、さらには最後には薩摩藩が仲介にはいるなど、倒幕派vs佐幕派という構図にもなっており、、、え〜、海援隊は今で言う世論をも味方につけるなどして、この交渉を有利に進め、最終的に多額の賠償金を紀州藩からもぎとることに成功し、、、、え〜、もしかしたらこのときの恨みが後の坂本龍馬暗殺の遠因になっているのではないか、という説まであり、、、え〜、、、、
タニザキ先生の名調子で話されて睡魔に襲われないほうが不思議だ、、、、
だから、これで決着しよう、ちゅうわけじゃきに、、、、
(なんかこんな土佐弁でよいのか、、、、この方は坂本龍馬先生!)
紀州藩の重役の方々の前で、万国公法と書かれた書物を差し出す
なんですか、この書物は
国と国との船を扱うときの約束ごとが、これというわけじゃきに、、、、
すでに土佐弁に問題あるなあ、、、と思っていたら
ナオミ!ナオミ!
とまたもやジュン君の天の声
目を開けるとタニザキ先生と視線があう、、、
なにかいわなきゃ、と思い、万国公法じゃきに、、、、
タニザキ先生はポカンと口をあけて目をパチクリさせていた
了(Fin.)
俳句と散文「瀬戸内の秋」 よひら @Kaku46Taro
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