ことばが、光の粒のようだ

ブロマンス、というものがなんなのか、私は長いこと知らなかった。
今は大まかな括りとして理解しているつもりだが、どうやらブロマンスというものは、とても奥が深いようである。

さて、この物語は「ブロマンス」である。
が、それとは関係なく、相変わらず透明感のある、美しい世界が広がっていた。
そこには「想い」があり、悲しみも愛しさも、それでいて力強さも感じることができる。

まず世界観がいい。
残響師という仕事。
その言葉を聞いただけで、胸がドキドキした。
読んでいただければ納得してもらえると思うのだけど、あちこちにキラキラと流れている言葉たちはとてつもなく美しい。

是非、温かい飲み物を傍らに、楽しんでいただきたい作品だ。

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