第11話 大酋長モコ

「あれ? 人化したら力999が着いてる!」

「姉ちゃん、私は速さ999だよ?」

「おう! 儂は防御999だ!」

 人化だからでしょう、私と違い能力人の最高値に設定されてる。


「人間! リザードコロニーに何用だ!」


「ゲログ、儂だ! ゼググだ!」

「人間がゼググ様を騙るか!」

「ゲログは頭が硬いのぅ」

 ゼググは人化を解いた。


「おぅ? ゼググ様? 何の遊びで有りますか?」


 ゼググはゲログを相手にせず、奥に進んだ。

 リットルとミリも人化を解き、ゼググの後を着いて行く、私もフードを取り尻尾を出して着いて行った。


 私は人化では無く、変異種として産まれたので、匂いでケトルと認識されて居る様だ。



 中央に有る一際ひときわ大きなゲル(移動可能な家)に案内された。

「親父、今良いか?」

「ゼググか、何処どこ彷徨うろついていた?」


「話せば長くなる、簡単に説明するとケトルの二人と一緒に、人間の奴隷にされてた所を、こちらのオーイデ神様の加護を授かったモコさんに救出して貰った! モコさんの好意で儂とケトルのリットルにミリの三人もオーイデ神様の加護を授かった! 加護の能力に人化が有って、儂達全員人化出来る様になった! 大恩あるモコさんを主と決め、人間の町に潜り込み冒険者登録する事に決めた!」


「うむ、モコ殿バカ息子達を助けて下さって、感謝する……ケトル族は何かとリザードを助けてくれて居った、そのケトルの上位種で異常な力を感じるモコ殿! お礼には成らんかも知れんが、名誉大酋長の称号を受け取って下され」


 ケトルはリザードの上位らしい、ケトル酋長の娘二人を従者にした私は、リザードの大酋長って事なのか?


 リザード酋長にも何か思惑は有るのだろうが、邪魔になる物じゃ無い、称号は貰って置くに限る。

 と、気楽に貰った大酋長の称号ペンダントは、後から知った事だが樹海の知識有る全てが平伏す凄い物だった。


 ゼググ達の人化を見て、酋長が持って来た物は厚手の冒険者の服に、長剣や短剣盾や防具を多数、襲って来た人間からの戦利品だそうだ。


 慣れて居ないので時間は掛かったが三人は服を着て、ゼググは革鎧を装備し盾に長剣、リットルは革鎧に長剣、ミリは革のジャケットに短剣とナイフを装備した。

 三人は加護持ち、昇級審査Eランクを狙えるだろう。


 バハンパーティーの事もあり、長居せず王都に走って帰った。

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