処刑という極端な行為を扱いながら、過剰な残酷描写に寄らず、「正義とは何か」「それを受け継ぐとはどういうことか」を静かに突きつけてくる第1話。父の背中を見て育った少年が、疑問よりも先に“理解してしまう”瞬間が丁寧に描かれており、読み進めるほどに胸の奥が冷えていく感覚があります。派手さではなく、思想と空気で引き込む物語。この先で信仰と正義がどう歪んでいくのか、見届けたくなる作品です。
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あらすじにも書かれていますが、主人公は死刑執行人の家系に生まれた少年。その少年は、ふとした事から己が信じていた正義に疑念を抱いてしまい、それが何なのかを確かめようと、旅へと出る。これは、そんな物語。主人公の立ち位置の為、作中ではどうしようもなく「人の死」について考えなければならない場面が出てきます。そんな血生臭い世界観ながらも、物語を綴る背景描写や、登場人物達の心情表現はとても丁寧で、どこか〝美しさ〟を感じられずにはいられません。そんな、続きが気になる不思議な物語だと、私は思います。
たった三話でもわかるその面白さ……重厚な世界観……もっといろんな人に読んでほしいあと、描写が馬鹿みたいに丁寧……。すげえ……ほんとに何喰ったらかけるんだ