ただのロミエの世直しごと――だってわたしは出来損ない――

清河ダイト

【まえがき】この物語を取ってくれたあなた様へ

 あなたは物語に、何を求めますか?


 スカッとした爽快感や楽しさでしょうか?

 主人公達との共感でしょうか?

 現実に問いかけてくるようなメッセージ性でしょうか?

 新たなる世界への探究心でしょうか?


 それとも、心に残る〈感動〉でしょうか?


 なんだっていいと思います。

 その中でもこの物語は、私の感じた〈感動〉と〈絶望〉──それらが積み重なった〈想い〉を伝えたい。



 この物語の主人公〈ロミエ・ハルベリィ〉は、大きな葛藤を抱えた1人の少女です。



 時に諦め、時に後悔し、時に焦って、時に笑い……時に陰って絶望して、己を憎んで蔑んで──それでも、それでも……一緒にいてくれる仲間と、味方と……〈ともだち〉と──大切な人たちのために明日の一歩のために足掻いて足掻いて成長する────


 その一歩は決して大きくない。


 凛々しくもないし、特別でも賞賛されるような一歩じゃない。

 人によってはただ歩くのと同じくらい、気にもかけないような一歩。



 けれど、大切な1歩です。

 大切で大事で貴重で繊細でかけがえの無い、一歩成長です。



 そんな少女の物語が──ただのロミエの世直しごと



 出来損ないな彼女が幾つもの苦難や陰謀、絶望や葛藤……そして、救いと希望、〈ともだち〉と共に、どんな成長をするのでしょうか?



 ロミエはどんな未来を掴むのでしょうか?



──────────



 長々と失礼いたしました。これより物語が始まります。

 ゆっくりと、そして着実に──歯車が噛み合っていくみたいに。


 どうぞ、ただのロミエの物語を見届けて言ってくださいませ。


 筆者、清川ダイト

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