LIAR 6 and 8

@Hikaru_623

第1話 始まり

出会ったのは随分前、いつかも曖昧になるほど。確か寒かったような気がする。

あるサイトで出会った子がいた。

それが遊兎くん。君だった。


お互い不安定な俺たちだったけど、その穴を埋めるように距離は一瞬で縮まった。

それからずっと欠かさず連絡を取り、会うことはしなかったけれど互いが互いの支えになっていった。

もう記憶も薄れている。

1つずつ思い出していきたいところだけど、そのサイトは閉鎖されていて手がかりもなく抜け落ちているところが多々あると思う。


それでもこの日記のようなものがいつか君に届くと信じて書いていこう。


君は少しだけわがままで素直で俺のことをよく知っている子だったから、全て覚えてた時怒られてしまいそうで怖いけど、俺たちの今までを振り返ろう。


君との連絡手段が途絶えたこの時に、ずるいけど逃げ続けた弱い俺は全てを明かそう。

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