とある武装錬金術師の物語 

テンマP

第1話 生い立ち~武者修行まで



我名はノブシゲ・アルビオン・ホシイ アルビオン辺境伯に仕えるホシイ男爵家の倅である。まあ、貴族の家に生まれたのであるが姉貴が何人かいたが皆それぞれ貴族やら大商人の所に


嫁いでいき、吾輩が生まれたときには上の姉貴はすでに日ノ本の大商人の所に嫁いでいたといえばわかるかな。で、生まれた時には待望の男子という事で両親はとても喜んだそうだ。



そして、母親や乳母のもといろいろと幼少期を無事に過ごせたのは行幸といえるだろうね。そして乳母のユウバリはものすごく博学で吾輩が3歳の時に読み書きを教えてくれていた。なんでも姉貴よりも

知識の呑み込みが早く教え甲斐があるといっていろいろと教えてくれたね。


で、8歳の時にユウバリと一緒に山にピクニックに行ったときに古代の武器弾薬を見つけたのであった。おもえばこの発見が後の人生の方向を決めたともいえるだろうなぁ。


そして、その銃弾をみてそして一発をばらしてみると中には黒い粒粒と鉛の塊そして円筒状の真鍮、そして小さな粒というやつだったね。で、ユウバリに質問すると小さい粒は雷管と言って黒い粒を燃やすための

発火装置であり、黒い粒は火薬と言って一気に燃えるものだそうだ。なんでも花火の材料であるそうだ。


で、書庫にあった火薬の本をよんでワイは9歳の時に黒色火薬を作ることに成功した。で、硝石から硝酸を作ることにも成功してアンモニアと混ぜてみると白いものができた、で何気に地面に埋めてみるとそこだけものすごく青々と植物が茂っていた。どうやらトンデモナイ肥料を作ってしまったようだね。まあ、量産まではまだ考えていなかったけれどその白いものを小さな樽に詰めて揮発油を混ぜて火をつけてみたらトンデモナイ大爆発が起きたね。親父も魂消たそうだけれど。吾輩がありのままを伝えると親父は小躍りしたようだ。


なぜかと尋ねると、これは火薬以上の威力のある爆発物を見つけた上に肥料としても有効なものを作り上げた才能に惚れたそうだね。


まあ、乳母であり教師でもあったユウバリは多いに喜んでくれたみたい。そしてユウバリに連れられて屋敷の地下にある古代文明の遺跡であり、膨大なデータが眠っている場所に連れられたんだ。そこでは機械人が数人で施設を維持していたね。なんでも、この機械人はこの施設の維持管理をするのがしごとだそうだ。


で、吾輩はそこでいろいろな知識を学んだよ。そしてその数式などもユウバリや機械人夫妻である。ハンゲルとリリという夫妻が懇切丁寧に教えてくれたことがとても血肉になったよ。で、硝安肥料を量産したとハンゲルに告げると彼は大いに驚いたそうだね。で、硝酸ができるなら硫黄から硫酸が作れるといわれたね。まあ、その前にうっかりぼろ布に硝酸を零したあとどうにもならず捨てるべく硝酸がしみ込んだ

ぼろ布に火をかけるとあっという間に燃え上がったのを見てハンゲルはニトロセルロースだと言っていたのを聞いたね。


で、それを調べてみるとどうやらセルロース(繊維)の一部がニトロ化した代物だそうだ。まあ、それから他にも化学のデータを調べて10歳の頃には無煙火薬となるものができたね。


で、親父がそれを知って大いに喜んで量産しようとしていたそうだね。で、菜種油と硫酸、硝酸を混ぜた混酸を使って液体爆薬もつくってしまったりしたね。ただ、とても不安定すぎて使えるとは思えなかったけれど、冬場の寒い状況なら安定し、その上とある土では安定することが判ったのはデカいね。まあ、それらもリリさんと共著という形で論文を纏めたけれどね。


そして12の年には武芸も始めるようになったね。どうも、剣術は全くダメだったようで、剣術の師匠からも匙投げられたというほどの代物だったようだ。それでも、棒術、槍術の師匠には筋が良いと言われたので

そっちを学ぶことにしたね。で、銃砲の方もかなり名手と言われる程度にはだね。まあ、剣ではなく棒術、槍、銃剣に特化しようと吾輩は思ったよ。


で、銃剣なんだが、親父に銃を撃ったら再装填に時間がかかるというのを聞いてならば再装填が間に合わない場合に銃に短剣を装着させて槍として使ってみたらと提案したんだ。親父はそれを聞いてとても驚いたね

まあ、それは即座に採用されて歩兵の連中にはそれが装備されたね。で、弾薬に関しても紙薬莢が実用化されたけれど金属薬莢も実際に使える程度にはなったけれど問題は量産が大変なんだよなぁ。

まあ、兵隊には発砲後、可能な限り薬莢の回収を命じさせているそうだね。


で、機械人のゼペットという爺さんと仲良くなって爺さんと二人で発掘した自動小銃、機関銃の再現にせいこうしたね。で、そのころには金属薬莢、雷管も量産ができるようになり月産3000発の生産に成功となったね。

そして爆薬を使って分厚い鉄板を貫く方法を見つけ出し、携行式対古龍兵器の試作品も完成したね。

そんなこんなで15となり俺は従兄のユキムラと共に日ノ本の首都に行くことになった。俺は錬金術師となるべく僧に従兄のユキムラは家業を継ぐべく兵士となるそうだ。


そして俺とユキムラの二人は飛龍に乗ってオエンベリへと向かうことになった。

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