第2話

朋華︰結香ぁ!!

久しぶり~!!!


祐菜︰久しぶりだねぇ。

今日も音楽部やろうか?


五島さん︰疲れてるのか???

しっかり頑張れば大丈夫大丈夫。

水分補給、水分補給


魔綴夏くん︰暑いからねぇ。


南︰結香!結香!!!


声が聞こえ、結香はハッと目が覚めた


目の前には白い天井


病院かとおもったがそこは南の家だった


おず︰ムゥ!


しゃべれないのでそうとだけ返事しておく


すると、南は納得したのか身支度を整え結香を


連れて仕事に行く


道のところで潤子がまっていた


潤子︰はやくはやく~!

早くしないとちこくしちゃうよ~!!!


鈴がなる様な声音で話すと言う潤子が結香は好


きだった。潤子の声を聞いていると結香はどこ


となく安心する


克也︰行こうか!


彼の声を筆頭に潤子、洵子、珠海、真衣、雪、南が続く


南はカバンにおずを付けていた


南︰ふぅ…。


南はゆっくりと息を吐く


その日はどことなく寒い日だった!


仕事がおわって帰りはみんなでお弁当会だ


と、言ってもまだ所内作業があるけど


おず︰ムゥ!!!


潤子︰おじゅくんも食べたいの?


潤子が嬉しそうに言った


潤子の本名は三澤潤子と言う


珠海は隣の席に座って紅茶☕️を飲んでいる


なかなか優雅な少女だ


洵子はひたすらドーナツを食べ、雪と潤子はお


揃いのツナマヨおにぎりを一緒に食べる


雪は貧乏揺すりがきらいだった


時折、南が貧乏揺すりをすると怒る


だから、南は怒られるとすぐにやめた


怒られる前に辞めるべきだと結香はおもうけれど


おず︰ムゥ!ムゥ!!


何だかお腹が空いて結香は声を出してみたくな


った


ぬいぐるみに生まれ変わってから結香は全然食


べてないからだ


麗子︰そっかぁ

おじゅくんもたいへんなんだね~


おず︰うんうんっ


車から降りて道を歩いていたら白鳥麗子が話し


かけて来た


白鳥麗子は綺麗な茶髪をポニーテールにし、シ


ュシュを付けそしてピンクっぽい目をしたそん


な女の子


年齢の頃は結香と同じらいかと結香は思った


でも、意外と年上らしい


白鳥麗子︰おじゅくんかわいいよ。


おず︰ムゥ!!


結香はそうとだけ返事をした


白鳥麗子︰ふふふ


白鳥麗子はそう言って笑う


潤子︰麗ちゃんって、おじゅくんお腹空いてると思う?


まってました!!と、結香は思った


お腹ペこぺこだったからだ


おず︰ムゥ!


結香が泣くと白鳥麗子は結香をなでなでした


白鳥麗子︰まもってあげたくなる様なかわいさだよね?おなか空いてるってさ!潤子ちゃん、南ちゃん、おじゅくんになにか?食べ物食べさせて上げなよ!!!ふわふわだしまっすぐそうな瞳はチャーミー。どことなく腹黒そうにみえるかんじも


勝塚紀子︰ムゥ!ムゥ!!

(たしかにそうだね)


潤子︰まあね~!!でも、ぬいぐるみだょ。


三澤潤子も同じように笑う


みんなの笑顔が結香は好きだった


だから、結香はみんなに常に笑顔で居て欲しいと思った


だが、そんな日は長くは続かない

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