なつばてのうた
kei
なつばてのうた
階下の台所で母が梨を切る音を聞きたい熱の出た午後
アイスひとつ選びきれないこの棚の前でようやく言える もうだめ
ここで倒れたらわたしが倒れたら 倒れられない臆病が杖
どうせなら海がよかった 風もないオフィスでまわるまわる せかいが
こんなこともあろうかとすべて用意して用意してもう疲れちゃったよ
こんなとき思い浮かべるひとはみなそれぞれ大事なひとがいるとか
ただの夏バテきっとただの夏バテと先延ばしにするのではなかった
なつばてのうた kei @keikei_wm
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます