4-5話 セックスはスポーツ、浮気は文化
「――とまぁそんな感じだな。 あとは気付けば白い空間にいて、ニンフィアって女神に会ってこの世界に飛ばされた――って、このくだりは
「異世界転移のキッカケが、ヤンキーに屋上に呼び出されたからって……。やっぱり
「呼び出し食らったのは俺のせいじゃねーし。
「でもまぁ
「まぁな。ただ、魔法陣は頭上じゃないだろって思わなくもないけど」
「言われてみれば、異世界転移のテンプレだと魔法陣は足元だよね」
「だろ? だから俺も最初は異世界転移じゃなく、UFOに誘拐されたんじゃないかって思っちゃったぜ」
「……なぜにUFO?」
だが上空の魔法陣に吸い込まれていく
「……って、あれ?」
そこでふと、
(
今まで聞いていたニュースや噂とは違う当事者の話に疑問を抱く
「ねぇ
「四人? いや、さっき話した三人だけだが?」
やはり食い違う証言に、
(おかしい、確か失踪したのは四人だったはずなのに……。じゃあもしかして、残ってるもう一人――確か
まだ分からないことがある――と
(さっきの
気になることがどんどんと増えていく
「ねぇ、
「そんな事より
だが
「聞きたいこと? 何だよ
「その……
神妙な様子で
「
「そうか……無事だといいんだが。
「そうなんだ。
「もちろん妹の事なんだから心配して当然だろ?」
そして
「俺の天使なHカップ妹は、今頃ちゃんとJカップくらいには育ってるのかなってずっと心配だったんだ」
「……そうだった、こういう人だったわ。シスコンな上におっぱい星人だったよ、思い出してきたわ……」
好きな子の兄が残念だった事を改めて思い知らされ、ちょっぴり凹む
「あのさぁ
「何を言ってるんだ
「だから今の時代にそういう発言は、煽り認定されて格好の炎上ネタになっちゃうからね!」
「……で、どうなんだ
「えぇえ……。ま、まぁ今は
「
「ガ、ガチ泣き……ダメだこの人、早く何とかしないと……」
妹(――のおっぱい)の成長を、涙を流して喜ぶ兄に呆れる
「と、ともかく……」
先ほどから続くおっぱいトークばかりの状況をなんとかしようと、
「まさか異世界で
「そうだな、久しぶりだ。俺の知ってるテルは小学生だったが、今は高一か。そりゃすぐに気づけない訳だ」
「まぁ
「いやぁ、懐かしいな」
「そうだね~。久しぶりだよ、
「よし! それじゃあ
ポンッと手を叩き
「――とりあえずセックスでもしとくか?」
「はぁ!?」
「な、何で!? 何で急にそういう流れになるの!?」
「どうしたんだ、テル。もしかして恥ずかしいのか? たしかに俺は巨乳派だが、頑張れば貧乳でも何とか出来ちゃう男だぞ」
「セ、セクハラ! 今度こそまごうことなきセクハラだから!?」
「……む、もしかして嫌なのか?」
「当たり前だろ! さすがに今のはライン越えだからな!」
本気で嫌がる
「悪かった
「……環境?」
「だって
「た、
「別に……転移者としては普通だと思うけどな。普通にチートでハーレムな感じだぞ?」
「それ普通じゃないから! 『探偵』なんて使えないジョブで苦労してる人もいるから!」
「ちなみに
「……な、何を?」
嫌な予感がしつつも聞き返す
「セックスはスポーツ、浮気は文化だって」
「最低だ! この人、異世界で最低の人間になっちゃったよ!」
コンプラ違反な発言を連発する
(おかしい、ボクの知ってる
(いや、たしかに妹のおっぱいの成長を祝ったり、昔から変な人ではあったけど……でもここまで令和のコンプラにそぐわない人じゃなかったはずだよね? 異世界の環境が~って言ってたけど、転移してから
変わり果てた
「……ねぇ、
「はぁ、何で?」
「いやまぁ、なんとなく見てみたくなって」
「なんだそりゃ?」
「さっきマリーさんに勝手に鑑定して怒られたから、今度はお願いしてみたんだけど……ダメかな?」
「うーん……まぁ隠さなきゃいけないものも無いし、別にいいけど」
「ホントに? それじゃ……」
そして
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