ツインテールの女の子は魔女だと言い張る
ひぐらし なく
第1話 短編なのでこれで全部
「えーと、君は誰」
目を覚ました俺はぼけた頭で、間抜けた質問をした。
ツインテールにワンピース、ニーソックス、どこかのアニメから飛び出したようなスタイルの、女の子が立っていたのだ。
「魔女だよ」
女の子はそう言うと笑顔を見せた。
「はあ、何言ってんの」
こいつ頭は大丈夫か、俺ならずとも普通の反応だろう。
「だから、魔女、正式には見習いで、あなたとセックスをしたら魔女になれるの」
そうか、これは夢なんだと俺は判断した。スマホを見れば夜中の1時だ、こんな時間に他人が来るはずがない。
女の子は可愛いが、まるっきり見覚えがない。セックスというところで、ほんの少し恥ずかしがったところが微妙にリアルだが、夢は夢だ。
俺は布団をかけなおした。
「寝るな、人がせっかくお前を選んでやったのに」
重い、ベッドがきしんだ、女の子が布団の上に飛び乗ったのだ。
え、夢じゃないのか、じゃこいつは。
「く、苦しい」
「ご、ごめんなさい、そんなに重いかな」
女の子は、俺の上から降りると、ちょっとばかり悲しそうな表情を見せた。
「いや、そんなに、重いっていうほどでは」
「ほんと、ほんとに、気にしてるんだ」
「ほんと、うん」
女の子の重さなど、知るわけがない俺だが、そういうしかない。いや、今はそうじゃなくて。
「どうやって入ってきた」
チェーンはかけないが、鍵をかけ忘れたはずはない。
「だから魔女だから」
「本当のこと言わないと警察よぶよ」
俺はスマホをつかんだ。可愛いからもったいないが、やばい奴は相手にしたくない。
「小路と書いて『しょうじ』名前は泰之介、江戸時代の武士かって名前、昔は大嫌いだった」
思わず、彼女を見た。どうしてそれを。
「平成十六年八月十七日生まれ、しし座のA型」
「え、なんで」
「一浪してK大法学部」
「高校時代から付き合っていた女子はいたけど、浪人中に振られて、しかも、やりそこなっていまだに童貞」
まて、まて、なんでそんなことまで。
「だから、魔女だから、観念して私とエッチして」
俺が呆然としているのは、彼女が言っていることが当たっているからだけではない。
彼女は話しながら背中のファスナーを下げて、ワンピースをすとんと足元に落としていた。
白色のブラとパンティ、まったく色っぽくはないが、可愛いのは確かだ。
「リンって呼んでね」
彼女は目を閉じて両手を拡げた、俺の理性は消え去った。
「お酒臭い、歯、磨いて」
唇を近づけたとたんに、リンは目を開け、手で俺を突き放した。
「最初なんだもん、お願いします」
なんだよそれ、とは思ったけれど、確かにそうかもしれない。
「泰くんも初めてなんだから、すっきりした頭でしたいでしょ」
泰くん、そう呼ぶ相手はごく少数だ、なんでその呼び方を、頭を全開にするがわからない。とりあえず言われるままに歯を磨くことにした。
「はい、これ、明日の朝渡そうと思ったんだけど、いろちがいのおそろいだよ」
リンは歯ブラシを突き出した。彼女も歯を磨くつもりらしい。
「明日の朝? 泊まるの」
リンは頭を想いっきり上下に動かした。
「女の子をこんな深夜に一人で追い出さないよね」
それは、まあそうだ、どうせ明日は休みだ。
「魔女なんだから、空でも飛べば」
「ほうき忘れた」
「あ、そ、わかった、でも着替えは」
リンは部屋の隅に置いてあるリュックを指さした。クロエとキティちゃんがぶらさげられている。
俺とリンが鏡の中で並んで歯を磨いている。不思議な風景だ。
鏡の中のリンと目が合ったとたんに、彼女がほほ笑んだ、可愛い、何物でもいいやという気になった。
こうなればやるしかない、『×××』が痛いほど硬くなった。
「電気消して」
ベッドに横たわったリンは顔を両手で覆い言う。
「なんで」
「恥ずかしい」
夜這いをかけたのは自分のくせにと思ったけど、どうせなら楽しくやりたいと思い俺はリモコンを手に取った。
「キスして」
抱きしめるとリンはわずかに震えているのが分かった。
キスから順番に、今まで何度も頭の中でシミュレーションしてきたことが初めて実現している。
リンの唇を楽しみ、ブラジャーのホックも無事に外すことができた。胸は小さいけれど、びっくりするくらい弾力がある。
右手で左のおっぱいを揉みながら、右の乳首に唇を寄せた。暗闇に目が慣れたのか、ピンク色のかわいい乳首が見えるようになってきた。
「あ、ん」
リンが手の甲を口に当てため息を漏らす。
掌に吸い付くような肌の感触、太っているわけではないが柔らかい。ゆっくり下へと動かすと、リンがお尻を少し持ち上げパンテイを太ももまでずらした。
柔らかい陰毛は多くもなく少なくもなく、だと思う。写真で見たことはあっても、実際に触るのはもちろん生まれて初めてだ。
中指を下に下げていく、この先に初めて触れる『〇〇〇』があると思うと、心臓がバクバクする。
「ふあ、はン」
そこは濡れていた、指が第二関節までするっとはいった。
「感じる?」
「うん」
「ひゃん、ああン」
人差し指も入れてみる、やっぱりすんなりはいっていく、というより掌のほうまでねばついた液体が流れてくる。
「いれていい、もうがまんできないや」
「わたしも」
のしかかろうとしたら、体をくるっとひねられた。
「こんどーむ」
「魔女なのに、いるの?」
なんか、からかってみたくなった。
「魔女と子供作りたいの? 私はいいけど」
「え、っとどれくらいで大きくなるの」
「千年くらいかな」
『×××』はかちかち、『〇〇〇』はぐしょぐしょ、なのにふざけたことが言えるのがおかしかった、案外合うのかな、なんてことを想いながら、リンの差し出す、コンドームを付けた。
「え、つけれるんだ、初めての癖に」
「ほっとけ」
俺はリンのパンテイを引き下ろすと、彼女の脚を開き『×××』を『〇〇〇』にあてた、と思った。
「ちがう、やだ」
「え、じゃ」
俺は位置を変えた。
「ちがうよ、やん」
「明かりつけてよく見なきゃ」
「やだ。ぜったい、や」
リンは『×××』をつかんだ、ゴム越しでもわかる暑く柔らかい手だ。
「ここ」
「ここ?」
「あ、い」
もっと抵抗があると思ったが、先は簡単に入った。
「わっ」
いきなり×××が収縮して、ザーメンを噴き出した。
「え」
「なんで」
一応中にいれたから、童貞卒業、といえるかどうか。
「もう、信じられない」
「いやリンがあんまり気持ちいいから」
「ほんとに、じゃまけてあげる」
ほっぺたにキスをされた、とたんにまた『×××』が。
「コンドーム、ある?」
「うんまだまだ、え、すぐできるの」
「だって小さくならないよ」
「みたいなあ」
「いいよ、見せてくれたら」
「え、んー」
「じゃ俺もやだ」
「見て笑わない」
「なにを」
「なにって」
「誰のも見たことないから、笑うも笑わないもないじゃん」
「そっか、ってみたことないの」
半分は嘘だ、ネットでは見たことがある、でも本物は見たことがないから嘘とも言えないんじゃないかと思う。
「じゃ、灯りつけてもいいよ、恥ずかしいけど」
「いいよ、灯りつけなくても、これぐらいのほうがよくない?」
「うん」
「ほら、見える?」
「おっきい、ぶさいく」
リンが股間に顔を寄せて言う、ひどい言われようだ。
「舐めていい、おいしいって友達が」
予想外の展開、しかし友達って魔女って設定はどこへ行った。
「いいよ、俺もなめてあげる」
俺は横になるとリンの股間に顔をうずめた。
「あ、や、うん」
石鹸の香り、と女の香り。
舌を『〇〇〇』に差し込むと、リンが喘いだ。
『×××』を暖かいものが包む、口に含んだのだろう。
互いにぎこちなく舌を使っているうちに、『×××』はカチカチになった。リンの『〇〇〇』も「くちゅくちゅ」と音を立てるほど濡れている。
「いれたい、上になってみたい」
俺はあおむけになった、リンがまたがってくる。『〇〇〇』が丸見えになったが、もう恥ずかしいというのはないらしい。
リンが手を添え、『×××』を『〇〇〇』にあてると、腰を下ろした。先がリンの中に入った。
「待って待って、ゴムは、コンドームは」
「い、いたい、なんでさっきは」
リンは俺の言うことを聞いていないようだ、『×××』が何かにあたった、処女膜か?
俺はリンの腰を抱き寄せると、腰を突き上げた、三氏っという音が聞こえたような気がする。
「あ、い、いた」
苦痛の声をあげながらもリンは腰を下ろしてきた。
ぎしぎしという感触とともに『×××』がリンの中に完全に埋もれた。陰毛同士が絡みつく。
「だ、痛い、動かないで」
といわれても、そうはいかない、というよりリンが抜こうと腰を持ち上げる。
俺は腰を抱えて引き戻す。
「あ、」
「でる」
『×××』が収縮し、ザーメンがリンの中に生で噴出した。
「あ、あつい、でてる」
リンの体から力が抜け、俺の上の倒れこんできた。おっぱいが胸に触れる。
リンの顔を抱き寄せ、唇を重ねた。
「生で大丈夫だったの」
「うん多分」
じゃあ、最初から生でよかったんじゃないのと思ったけど言わなかった。
「いっぱいでたね」
リンがティッシュで股間を拭きながら言う。
「はじめてだったの?」
「うん、最初は絶対に泰くんにって」
めちゃくちゃリンが可愛く見え、抱き寄せると髪をなぜた。
すっきりしたら急に酔いが戻ってきたのか、押し寄せる眠気に負けてしまった。
「愛してる、泰くん」
いい匂いがする。
「泰くん起きて、ご飯ができたよ」
ごはんって言った? 眼を開けるとエプロン姿のリンが顔を寄せていた。
「ん」
本能的頭を抱き寄せキスをした。
「んー、ん」
どこかでスマホが鳴っている。
顔を離したリンがリュックからスマホを取り出した、どんな魔女だと思う。
「あ、はい、うん、はい」
「かわってって」
リンがスマホを渡してよこした、え、俺に出ろってか。
「泰くん、リンちゃん可愛いでしょ」
げ、姉貴、なんで。
「やったんでしょ、泣かしたら、殺すから」
四歳上の姉貴、大学院の博士課程にいる。なんで、と聞いたたリンに聞けといわれた、最後にダメ押しで泣かしたら殺すと念を押された。
「話してくれる?」
「魔女見習いで」
「じゃなくて、なんで姉貴と」
リンはうつむいた。
「私、泰くんの後輩なんだ、一個下」
リンは再びリュックを引っ掻き回すと、メガネを取り出した。
「ずっと好きだったんだ」
メガネをかけたリン、確かに高校で、いや中学でも見た覚えがあった。
「棚倉鈴……音、さんだっけ」
すずね、だからリンだということに気が付いた。
「泰くん私のこと」
思い出してきた、姉貴と同じ軽音楽部、黒髪で三つ編み。
「うん、うん」
リンの顔が笑顔にそして泣き顔になった。
「え、何で、俺何か悪いこと」
「違う、私のことなんて、覚えていないと、だから」
「追い返されないように、怪しまれないように、魔女ってことに、鍵は姉貴から借りた?」
「鍵もらった、これからあなたが使えって」
ったく、人に何の相談もなしに。
「忘れようとは思ったんだよ、泰くん彼女さんいたから。でもこの前先輩が、振られたから頑張れって」
馬鹿姉貴、俺に何の話もなく、少しばかり腹が立った。
「怒った? ごめんなさい」
「おこってなんかないけど、ちょっと驚いた、でも俺はこれからどうすれば」
「できれば、厚かましいんですが……」
俺は立ち上がると、リンを抱きしめた。
エプロンの下は予想通り裸だ、むき出しの背中を抱きしめた。
「俺と付き合ってくれる」
リンが腕の中でこくんと頷いた。
「じゃ、食べたらまた、しよっか」
「泰くん、すけべ。でも」
「でも、なあに」
「いっぱいして」
リンの手を引っ張りベッドに引きずり込んだ。
「ごはんさめちゃうよ」
「今はもっと暖かいリンが食べたい」
リンが『×××』に手を伸ばしてきた。
「私もこれが食べたい」
ツインテールの女の子は魔女だと言い張る ひぐらし なく @higurashinaku
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