鳥籠
宴が終わり、アベル王子は就寝の為自室へと戻ります。
王子はいつも天蓋付きのベッドへと上がる前に、大きな窓から外の景色をご覧になられます。
夜の帳が下りた城下町にはちらちらと明かりが見えて、まるで夜空に輝く星のよう。
王子はソッと窓硝子に触れ、ため息をつきます。
「ぼくはたったの一度もこの王宮から出ることなく10年の歳月を過ごしてしまった」
次期国王のアベル王子はそれは大切にされており、危険が沢山ある外界へと赴くことを禁じられておられます。
「ぼくも外に出てみたい」
叶わぬ望みであれど、そう口に出さずにはいられませんでした。
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